ヘッダー Space『TV(テレビ)大語解』
(夏目房之助、小学館:1998、5、1)
トップページ
過去掲載分
ヘッダー

Space
西長堀の大阪市立中央図書館で借りました。「放送」の棚に、いっぱい、おもしろそうな本が並んでいました。読売テレビアナウンス部での先輩・辛坊治郎の『TVメディアの興亡』、後輩・脇浜紀子アナウンサー『テレビ局がつぶれる日』もちゃんとありました。さすが図書館!でも、ボクの本『「ことばの雑学」放送局』は見当たりませんでした・・・テレビ論じゃないから、その棚にないのは当然なんだけど。あ、『テレビ局がつぶれ日』という本もあったぞ。また借りに行こう!1度に8冊まで借りられます。私が行った時には、中学生が「社会体験」の研修で、貸し出しカウンター係をしていました。最近は授業でこんなこともやるんだね。
そして3階にはコピーが3台あるんだけど、お年寄りの男性がぶ厚い本を丸ごと1冊コピーする勢いで長時間1台を占拠していたので、後ろで待っているビジネスマンのおじさんが、かなりカリカリ来てて、
「一冊全部コピーするんですか?」(まさかずっと使い続けるつもりじゃないんでしょうね?)
と聞いたら( )内の気持ちにまったく気づかずに(あるいは気づいているにもかかわらず)、
「いやいや、全部は、コピーせん」
と悪びれた様子もなく言った上で、
「2階のコピーの方がすいてますよ」
と、いけしゃあしゃあと言ったので、そのビジネスマンの後ろで待っていた私もちょっとカチンと来ました。最近、あまりにも周りに対して奇を使わないお年寄りが増えているのではないか。若者のマナーも良くないし、おじさん・おばさんのマナーも悪いが、年寄りだって決してほめられたものではないぞ!
さらにコピー機、3台のうち1台は「調整中」の札だが。あれ?さっき見た時には動いていたのに。不審に思って係りに聞くと、
「あ、ちょっとお釣りの10円玉がなくなったので、補充するまで止めています」
「ということは、10円玉を入れれば使えるわけ?」
「はい」
「じゃあ、その旨を書いておいて使わせたらどうだい?後ろにこんなに並んで待っている人がいるのが、見えないわけないでしょう?それがサービスというものじゃないのか?」
と叱ると、それに従って「調整中」の札を外しました。なんで言われなくっちゃできないのか?
それにしても、なぜ私の行く先行く先で、こういった事態が出来(しゅったい)するのでしょうか?世の中どうなっておる!?ちなみに昨日はJRの京橋駅で、「イコカ」カードを巡ってもめました。
おっと、この本の感想ですが、ま、いつものようにイラスト(というかマンガ)もはいっていて親しみやすい夏目さんの文章でした。この本、9年前に本屋さんに出ていた時には気づかなかったなあ、見つけてれば買っていたな。これ書いた時は、夏目さんは47歳かあ。ふーん。雑誌「テレパル」に96年から97年まで連載されたものをまとめた本です。
その頃既に「CMまたぎ」や字幕で音声を強調する手法や、「巨乳」という言葉があったということが、この本を読むと分ります。なんだか10年で、あまり進歩していないような気もしないではない、ですねえ・・・。

★★★★

(2007、2、13読了)

Space

Copyright (C) YOMIURI TELECASTING CORPORATION. All rights reserved