大阪府立中之島図書館で借りました。
「撃ちてし止まむ」という戦時中の標語は、いまだに伝えられるぐらいインパクトの強いものであった。それ以外にも「贅沢は敵だ」とか「欲しがりません、勝つまでは」とか「鬼畜米英」「八紘一宇」などの標語が今に伝えられている。これらは、コピーライターやら宣伝の専門家が大政翼賛会の宣伝部門として集められて作り出したという(公募の標語もあるが)。あの『暮しの手帖』の花森安治もいたと言う。そういって働いた人たちが戦後どうなったかも含めて、広告の専門家としての目線で著者は追っている。戦時中の広告マンの動きを調べるうちにおもしろくなって、勤務していた会社を辞めて研究者になってしまったというくらい、興味深い対象なのであろう。ただ一般の目から見ると、ちょっと専門職が濃すぎるかなあという気がしました(つまり、難しかった)。 |
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