花森安治と言えば『暮しの手帖』というのは知っていたが、写真を見たら「わお、こんなおっさんだったのか」と驚いた。
著者は若き頃、花森の下で働いた。その思い出をもとに、花森という人の実像を描いている。花森はやはり天才だったのだなあと思うとともに、今はこのようなやり方では、なかなか下はついてこないであろうことも容易に推測がつきます。
ただ、製品に関して公平な立場で検査するという、基本でありながらついつい忘れてしまいがちなところを頑なに守ったという意味では、花森は、
「真にプロのジャーナリスト」
であったのだということもまた、よくわかった。 |
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