日垣 隆の文章は、慇懃無礼な攻撃性があって、おもしろいけど後でちょっとイヤな感じが残る。でも、やっぱりおもしろくてためになる。タイトルの「売文生活」も「通販生活」みたいで気が利いているが、ダイレクトでちょっと偽悪的、露悪的でイヤだったので、本屋で見かけても、しばらく買わなかった。
しかし読んでみると、自らの原稿料などの話などももちろん載っているのだが、半分は「原稿料」という見方から書いた作家論であり、ここで取り上げられた夏目漱石や筒井康隆の作家人生(あるいは半生)は大変興味深く読める。ということで、年明け1冊目の「ご祝儀相場」も手伝って、☆4つ! |
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