タイトルがとっても恥ずかしいのだが、思い切って、買った。著者は1969年兵庫県生まれの「オタク」。つまりオタクの専門家が、自らオタクを分析したものが本書。
最近次々と起きる幼い少女に対する犯罪に関して、しばしばオタク的な人物が犯罪を引き起こす、というふうに論じられるが、実はオタクは2次元的なものに「萌える」のであって、そこで完結している。それが3次元、つまり実際の人間にまで及ぶことはない、と著者は論じている。オタクは癒しを求めている、と。また今年はやった「電車男」は、「オタク」がもてたのではなく、「オタク」男性を「オタク」の世界観から、一般的な世界観へと引きずり出す女性の行為が描かれていたのであって、その意味ではこれまでの世界観からなんら踏み出したものではないとも分析していて、興味深い。 |
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