そのものズバリのシンプルなタイトルだが、11月15日に紀宮様のご結婚を控えて、出版のタイミングとしては絶好ではないだろうか。恐らく日本でただ一人の郵便学者・内藤さんの面目躍如といった感じ。時の為政者が、切手を通じて皇室やそのシンボルマークをいかに利用しようとしたか、切手を通じて見えてくる時々の皇室の対する思い、宮内庁と郵政省の皇族の肖像の切手化をめぐる攻防など、読み応えがある。内藤さんの宮内庁に対する矛先も鋭い。前著『反米の世界史』よりは、内容が日本の話題なので、随分わかりやすかった(『反米の世界史』は、狙いはよくわかったが内容が難しかった・・・)。
かなり褒めているが、これは私が元・切手少年であったからであって、この本を著者から贈ってもらったからでは、ない。定価は税別で2200円・・・ちょっと高いな。1800円にまかりませんか?ダメ?やっぱり・・・。 |
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