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『下流社会〜新たな階層集団の出現』
(三浦展、光文社新書:2005、9、20初版1刷・2005、10,10初版2刷)
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売れているようだ。もう20万部を超えたらしい。『さおだけ屋〜』と同じ、光文社新書。タイトルのつけ方が良いんだろうなあ。前著『かまやつ女の時代』は、それほど共感を得られなかったようだが、『下流社会』はヒットした。次に感想を書く(読んだ)『暗証番号はなぜ4桁なのか?』もタイトルがいいよね、雑誌感覚で買っちゃうもんね。
さて内容だが、ふた昔ほど前に「一億総中流化」と言われた日本の社会は、急速に社会階層の2極化が進んでいると。これまでの「中流社会」に変わる「下流社会」が形成されているのだと著者は説く。生活困難な「下層」の人々が住む「下層社会」ではなく、日常生活には不自由しない程度のレベル(ケータイもパソコンもDVDも電子レンジも持っている)の「下流社会」が形成されていると。一字違いで大違い。新しい概念が形成される。
その「下流社会」の形成で、我々の生活はどうなっていくのか?それは読んでのお楽しみ。データを駆使して説明してくれている。

★★★
2005、10、26読了
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