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『 市町村合併で地名を殺すな 』
( 片岡正人、洋泉社:2005、6、28)
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安易な外国名地名や合成地名、観光第一の名前、瑞祥地名と呼ばれる美名や縁起かつぎ地名、これらはみんなNO!と厳しく断じる著者は、日本全国の市町村の合併に伴う地名決定の経緯を記録し、評価を下している。
地名とは如何にあるべきか。この本を読んでいるとよく分かる。そして、そんなことはまったく考えずに地名を決めようとする浅はかな自治体のなんと多いこと・・・。
しかし、合併を積極的に推進したのは、過疎や税収不足に悩む郡部・田舎である(大都会ほど、合併は少ない)から、その名称に客寄せ・観光目的の商業コピーみたいな名前や僭称・美称、また願いを込めた瑞祥地名がはびこってしまったのも、むべなるかな。もうひとつは、もとの市町村間の権力争いというか、バランス均衡型名称で、いずれの自治体からも一字ずつ取ったとか、両方合成した地名になる。そんなものはダメ!歴史を踏まえた上で、日本の未来を見据えた地名が必要なのである!

★★★★
2005、10、11読了
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