『食のほそみち』
(酒井順子、幻冬舎文庫:2005、8、5)
『負け犬の遠吠え』の著者のエッセイ。2002年3月に実業之日本社刊の文庫化したもの。もちろんタイトルは芭蕉の『奥の細道』に引っ掛けてあるのだろう。
気軽に読めてヒネリも利いていて、さすが!と思わせる手だれの技。この人も実は「昭和」の香りがする。
「『無駄海老』がある限り」「『粒モノ』と理想のサイズ」というように、ネーミングもうまい。「汁物嫌い」「『フラン』による革命」「『おいしい』というプレッシャー」「ラップ依存症」と、タイトルを並べただけで、ホラホラ、ちょっと読んでみたくなってきたでしょう。当代随一のエッセイストの一人であることは間違いないね。
2005、9、1読了
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