大阪には「しゃれ言葉」の伝統がある。たとえば、「赤子のしょんべん」と言うと、
「赤子=ややこ」、「しょんべん=しい」→「ややこしい」
ということを表し、お客さんの様子を「夏場のハマグリ」と言うと、
「身ィ腐って、貝腐らん」=「見ィくさって、買いくさらん」
というふうに、冷やかしの客を“ひそかにくさす”意味の言葉になる。このように謎かけのような言葉遊びの伝統である。この本にはこういった言葉がぎっしり詰まっている。今や、大阪人でも知らなくなってしまった(言わなくなってしまった)言葉を、読んで楽しんでみてはいかが? |
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