『だます心 だまされる心』
(安斎育郎、岩波新書:
2005、6、21)
安斎さんの本は以前に一冊読んだことがある。「だます」「だまされる」というのは、まさに心理学的な事象だし、そこに「言葉」が介在することもあるので興味がある。
偉い人でもだまされる。錯誤の世界へは、誰でも容易に入り込んでしまう。そういうものなのだ。分析が仕事の科学者でも、科学を信奉するあまりに陥る錯誤の例が示されているのは、勉強になる。
そして「錯誤の世界への入り口は、思い込みの危険性にある」(134ページ)という指摘は、思い込みが人間にとって便利である反面、危険性も持っており、またそれを利用しようとする人間もいるという事実を思い出させてくれる。
第7章「どうすればだまされないか」を読んで、悪徳商法からみを守るために勉強しよう。
2005、7、7読了
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