書評で「こんなにむさぼるように読んだ本はない」と書いてあるのを読んで、注文して取り寄せて読んだ。著者の腰痛発症から治るまでの様子が書かれている。まあ、幸いにして私は腰痛持ちではないので、「そう!そうなのよ!」というような共感は得られなかったが、それでもこれまでに何度か「ギックリ腰」のような症状は経験したことがあることと、「痛み」というのはその本人にしかわからず、他人からの共感は得られにくいことはわかっていたので、興味深く読んだ。
著者が、自分の作家としての仕事に高いプライドを持ち、それがために、腰痛が心因性であるということを頑として認めなかった経緯、2週間の絶食治療という過酷な体験などを、坦々と、しかし主観的に綴っている様子は、サスペンスもののようである。(あ!タネバラシしちゃった!)
一読の価値あり。
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