実は、著者の堀井先生は、私の家の近くにお住まいである。2度ほど取材でお邪魔したことがあるが、大変暖かく迎えてもらった。今回の本も大変、示唆に富むもので、語源に関して「目からウロコ」の話が多々載っている。
先生のお宅にお邪魔した時に、ニコニコしながら話してくれたのが、
「おしゃかになる」
の語源説だった。お釈迦様の誕生日は、「4月8日(=シガツヨーカ)」。仏像などの鋳物を作る時に、火が強いと失敗する。つまり「火が強かった」というのが失敗の原因。その「火(ヒ)」が訛って「火(シ)」となり、
「シガツヨカッタ」→「シガツヨーカだった」→「4月8日だった」
ということで、失敗の原因「火が強かった」と、お釈迦様の誕生日「4月8日」が結びつき、
「オシャカになる」=「失敗する、ダメになる」
となったのだ、とのこと。
うーん、ちょっと強引な気もするけど、おもしろい。そんなお話、満載。ひとつひとつが3ページと短くて、電車の中でも読みやすい。
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