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『NHKアナウンサーのはなす きく よむ』
(日本放送出版協会:2005、4、1)
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ベテランアナウンサーから比較的若いアナウンサーまで、現役のNHKアナウンサーが執筆しているこのラジオ講座のテキスト、若いアナウンサーがどう考えているのか、「ホホ ウ、入局何年目だとそういう理解か」というような見方で見ると、私などは参考になります。また、各月に1回ずつ国立国語研究所の研究員の方がコラム的に書いているのも、ためになる。
「敬語なんて怖くない」「人前ではなす」「よむ〜基本」「朗読1」「朗読2」「朗読3」「面接」「気になることば」「きく」「コミュニケーション」「司会」「新社会人のことば」と、来年の3月まで講座は続くのだが、このテキストを買って講座を聴くリスナーの人って、どんな人たちなんだろうか?あんまり現役の民放のアナウンサーが読んでいるとは思えない。 実は、意外なことに(?)NHKと違って民放の我々のようなアナウンサーは「朗読」をする機会がないんですよね。そんな中、このテキストは「朗読」に3回も時間(スペース)を割いているということは、「朗読ボランティア」の人などが聞いているのかもしれないな。
そんなことを考えました。
そうそう、70〜71ページに出てくる平成13年入局の女性アナウンサーの方、
「こうして『ニュース10』のリポーターを担当させていただいてから一年、『ニュースは鮮度が命』という至上命題を体感している。」
という文章ですが、「至上命題」って言葉はおかしくありませんか?「至上命令」では?それでもなんとなくおかしいかなあ。どうなんでしょうか?

★★★
(2005、6、21読了)
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