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『テクノリテラシーとは何か〜
巨大事故を読む技術』
(齋藤了文、講談社選書メチエ:
2005、2、10)
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今年の2月に買って、ちょっと読んでそのままになっていたが、今見直してみると・・・おお、JR福知山線の事故が起きた後である今、示唆に富む書なのではないか!?と思って、頑張って読み直した。
飛行機の事故、薬害、車の事故、原発事故、牛肉偽装、医療事故、銀行のシステムトラブル、新幹線のトンネル崩壊など、取り上げられた具体的な事例は、いかに我々の生活を取り巻く大切な事象が、ミス・事故が生じる可能性・危険性に満ち満ちているかを、改めて感じさせる。
最近「失敗学」というのが注目を集めているが、以前から「フェール・セーフ」という言葉があった。「失敗」は、どんなに注意して集中しても起こりうるし、起きるものだという前提で、万が一そういった失敗・ミス・事故が起きた場合にどのように対処するかを想定しておくことの重要性を、改めて認識したのだった。

★★★
2005、6、15読了
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