1年半前に出た時に買って、そのまま本棚に収まっていた本。ふと目に付いて手にとってそのまま読みきってしまった。単行本は1995年に出ているが、文庫本は2年前の9月。
井上章一節が全編に出ている。
関西、大阪と京都に関する「定説」を打ち砕こうとするのだが、結局その呪縛にとらわれてしまっているような・・・。
読んでいて、おっ!と思ったのは、私も以前調べた「ぼんさんがへをこいた」についての文。(148〜154ページ)最近、関西でもこの「ぼんさんがへをこいた」を子供たちが言わなくなって、「だるまさんがころんだ」に取って代わられてきている、という話。
10から20まで数える時は、
「ぼんさんがへをこいた。においだらくさかった」
とちゃんと書いてあった。やっぱりそうなんや!私が調べたところでも、京都はこう言うらしい。大阪では10から20の言い方はない。さらに20から30の時には、滋賀県では「くさいのはあたりまえ」と言うそうである。
うーむ、やはり関西は奥が深い。 |
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