新聞書評で見つけたおもしろそうな『「かまやつ女」の時代』と同じ著者(三浦展[=あつし])による若者の労働に関する本だったので、一緒に読んでみようと思って購入。結果、「かまやつ女」よりもおもしろかった。
「真性団塊ジュニア世代」と著者が名付けた1973年から80年生まれ、特に75年から79年生まれの若者は、「”夢”のために何もしない」という世代。今問題になっている「ニート」はこの世代にあたる。基礎能力の低さを伴う彼らは、生き残っていけるのか?しかも社会は、彼らを救おうとしていない。逆に、国を挙げて若者をスポイルしている社会のシステム。そしてそういった若者を温存する団塊の世代の親たち・・・。
子供は親の背を見て育つ。結局は親が子供たちにあるべき姿を示せなかったことのツケをこれから払わされるということなのか。 |
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