何度か本当に失踪してホームレス生活をしていた漫画家の吾妻ひでお。この人の存在は知っていたしマンガも見たことはあったが、ホームレス生活をしていたとか、アルコール中毒（依存症）になっていたというのは知らなかった。
先日、相原コージの４コマ・マンガでそのことを知り、また、新聞の書評でも見かけたので買い求めた。
以前、『洞窟オジさん・荒野の43年〜平成最強のホームレス驚愕の全サバイバルを語る』（加村一馬）という、ある意味サバイバル生活の本を読んだ時にも「とてもまねはできない」と思ったが、この吾妻ひでおの生活もマネできない。
ただ、思い切ってこういった生活に入るのではなく、ふだんのごく普通の生活から、何かひとつ歯車が外れた時に、自然とそういう生活に移っていく様子は、マンガのタッチがほのぼのとしているだけに、かえって怖く感じた。
「こわいもの見たさ」だろうか、発売から１か月で、既に４刷である。
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