『古道具 中野商店』
(川上弘美、新潮社:2005、4、1)
川上弘美の新作。わくわく期待して読んだ。
このタイトルの古道具屋さん、ありそうでなさそう。そんな感じ。だって、骨董品でもないそんなに高そうじゃないものを売っている、それほど広くないお店で、アルバイトを2人も雇うなんて、なんか浮世離れしていますよね。でもだからこそ、小説としておもしろいのかもしれませんね。ないだろうけど、あるかもしれない商売。「夜逃げ屋本舗」なんかも、その辺がおもしろかったんじゃないかなあ。
そういえば川上さんの小説って、主人公は必ず女だな(私が読んだ作品では)。そのあたり、著者の気持ちや正確の反映が、あるのだろうか?なんとなく切ない気持ちにさせる作品ですよね、どれも。
2005、4、17読了
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