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『活字が消えた日〜コンピュータと印刷』
(中西英彦、晶文社:
1994、6、25初版、7、15二刷)
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古本市で手に入れた一冊。今から11年前に出版されたものだが、なかなか興味深い。著者はプロの作家ではないと思われるが、それだけにシンプルな文章が、読むものを引き込んでいく。冒頭の、
「今日がその日になるやろか」
という言葉から始まる、「活版最後の日」を控えた頃の描写なんか、いいですよ。
そもそも鉛活字で印刷するから「活字」と言ったのに、コンピューターが印刷するようになったら、本当は「活字」じゃないんだよね。「印刷文字」なんだよね。でも大変なお仕事だったんですねえ・・・たった10年ぐらいしか経っていないのに、すんごい昔のことのようにも感じられる本でした。

★★★★
2005、4、22読了
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