金田一春彦先生の息子さんの秀穂先生、春彦先生がお亡くなりになってから、よくテレビでお目にかかります、こちらが一方的にですが。
やわらかい感じで親しみやすく説明してくれるのはいいのですが、なんか肝心なところで「そうかなあ・・・」と思うことが多いのが特徴です。
このテキストも突っ込むどころ満載!
たとえば、28ページ「流行語を作ってみよう」では、「@(アットマーク)は、ロシアでは『カタツムリ』と言い、中国では『犬』と言うそうで、日本ではまだ名前がついていなようだが、アットマークというのはいかにも長い語で、しかも堅い言葉ですから、たぶん近々日本でも違う呼ばれ方をするようになると思います」と書いてらっしゃるのですが、もう「アットマーク」なんて定着して久しいし、そんなに長いとも堅いとも私は思いません。だから近々違う呼ばれ方をするとは思えないのですが・・・どうでしょう?
また37ページの「何を買ったら『買い物』をしたことになる」では、たしかに「買い物」という言葉に見合う動作を考えるおもしろい試みはしていますが、その結論にはなんとも納得できません。郵便局で切手やハガキを買うのも「買い物」だと言えると私は思います。
また44ページには「(スイカは野菜か果物かと聞かれたら)日本人の場合、多くの人がなぜか野菜であると答えます。」と記されているのですが、そうでしょうか?何を根拠にこう言っているのでしょうね。
こういうふうに、前提条件となる部分が「そうかなあ・・・」と感じられることが多いのが秀穂先生の特徴です。感覚が私とは違うということですかね。ま、そういうことで! |
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