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『スクリーンの中の戦争』
(坂本多加雄、文春新書:
2005、2、20)
2002年10月に52歳の若さでこの世を去った、政治思想史の坂本多加雄・学習院大学法学部教授が、意外にも映画ファンであり、歴史を見抜く視点から映画を見ていた。それを綴ったのが本書である。日ごろその話をじかに聞いていた学習院女子大学講師の杉原志啓さんが、そういった映画論をまとめた。
ここで取り上げられた映画は、『太陽の帝国』『地獄の黙示録』『タクシー・ドライバー』『パール・ハーバー』『トラ・トラ・トラ』『明治天皇と日露大戦争』『真空地帯』『拝啓天皇陛下様』『陸軍』『破れ太鼓』『東京物語』など。このうち『太陽の帝国』『地獄の黙示録』『タクシー・ドライバー』『パール・ハーバー』『トラ・トラ・トラ』『東京物語』は見たことがあった。『太陽の帝国』は、今ひとつ盛り上がりに欠けた気がしたが、少年のグローイングアップ物語であり、そこに日本(軍)がどう関っているかと言ったあたりがこの本を読んでよくわかった。大変、含蓄のある本。
中でも『タクシー・ドライバー』に関する分析が目を引いた。坂本は、この映画の主人公である、ロバート・デ・ニーロ演じる(おそらく)ベトナム戦争帰りのタクシー・ドライバーに、政治用語で国体観念としての「ファシズム」ではなく、もっと漠然とした、ある種の人間の潜在意識に潜むメンタリティとしての「ファシズム」を感じると述べている。
この「ファシズム的メンタリティ」は、「地上の悪を浄化する」という正義感であり、多大に危険な要素を孕んでいるものの、さまざまな問題を抱える社会を動かすだけの公共性があることは否定できないとも述べている。この映画はそういった問題も抱えつつ(抱えているからこそ)、滑稽な喜劇と悲惨なドキュメンタリーと成功物語のメルヘンが混在した、不思議な魅力を持つ作品に仕上がったという。
最後に小津作品を取り上げた坂本は、このように締めくくっている。
「われわれは、歴史を振り返るとき、どうしてもその時代に固有の事象に目を奪われがちですが、どんな時代であれ、必ず『日常』は存在したはずです。その『日常』が、その時代特有のシステムに支えられているにしても。」
(2005、3、24読了)
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