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『翻訳者の仕事部屋』
(深町眞理子、ちくま文庫:2001、12、10)
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外国語は苦手だけど嫌いではないのと、「翻訳」は結局、日本語の問題だということで、翻訳者が書いたエッセイはよく読む。あれ?これってこの前書いたような。2005年の読書日記11で書いた『ぼくの翻訳人生』の感想のところで書きましたね。やっぱり翻訳者のエッセイは、わりと好んで読んでるなということですね。
この深町さんという方は1931年東京生まれ。翻訳を始めたのが1963年からという超ベテランで、アガサ・クリスティーやスティーブン・キングなどの海外ミステリーの翻訳を手がけられた人。本書273ページから294ページまでの「訳書目録」を見れば、1963年から2001年までに深町さんが訳した作品がわかる。スゴイ量です。最近はあまり読まないけど、アガサ・クリスティーは中学時代によく読みました。もしかしたら、深町さんの翻訳だったのかも。
スティーブン・キングの「ペット・セメタリー」は、映画を見てから本は買ったけど読まなかったなあ。深町さんによると、映画の邦題は「ペット・セメタリー」で、小説の邦題では「ペット・セマタリー」と、わざと「共同墓地=セメタリー」のミス・スペリングを生かした原題どおりに、"セマタリー"としたんだそうです。細かい配慮!でも気づかなかった・・・。そう発音するのかと思った。せっかく苦労して訳しても、報われるとは限らないのですねえ・・・。

★★
(2005、2、8読了)
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