2005読書日記04の『僕の叔父さん、網野善彦』を読んで、網野の代表作であるこの本を読んでみようと思い、本棚から取り出してきたのだ。
まえがきに続く第一章は、「エンガチョ」で始まる。これはとっつきやすい。関西生まれの私にとって「エンガチョ」という言葉を聞いたのは、大学で東京に行ってからであるが、それと同じような言葉としては、
「ベベンジョカンジョ、カギシメタ」「テンノカミサン、アーズケタ」
というものがあった。そういうことを思い出しながら、興味深く読んだ。
しかし第二章から後は難しい。『僕の叔父さん』でも触れられた、庶民の避難場所としての「アジール」論が展開されていくのだが・・・残念ながら私には難し過ぎた。 |
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