週刊誌の書評欄で目にして読むことにしたもの。11月には読み終えたのだが、内容が重くてなかなか腰をすえて感想を書けずにいた。
特に印象に残ったのは、第2章の「監獄国家アメリカ」で紹介されたコロンバイン高校の乱射事件。マイケルムーア監督の『ボウリング・フォー・コロンバイン』でも取り上げられたあの事件。こんな事件がもし日本で起きたら・・・事件の恐さよりも、そのあとどう対応できるのかできないのかを考えると恐ろしい。
被害者がいかに保護されずに加害者が保護されているか。それは繰り返し叫ばれており、徐々に改善の兆しは見える。その一方で、事件予防のために一方的にそちらに流れると第6章の「やわらかな監視社会」(無犯罪社会をめざして)の方向になる。うーん、たしかに目指す方向はそうなのだけれども・・・という「・・・」がついてしまう。難しい問題だと思う。
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