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『影をなくした男』
(シャミッソー作、池内紀訳、
岩波文庫:1985、3、18第1刷、
2003、10、25第33刷)
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書店でこの本を岩波文庫で見つけて、しかも訳者が池内紀さんなので買ってしまいました。子供の頃にこの話読んだような覚えがあったのですが、結末は忘れていて。
読んでの感想。池内さんもあとがきで書いているが、話はゲーテの「ファースト」と似ている。どちらかが真似したとかそういうことでなく、悪魔に魂を売るかどうかというテーマは、西洋では当時、ごくごく一般的だったのでしょう。
で、結局「影」とは人間にとって何なのか。魂?いやいや、魂は、結局主人公は売らなかったのだから、魂ではない。そうすると国籍かな?後半、世界を風のように駆け渡るところを読むと、国籍のようにも思えるし・・・。皆さんも読んで考えてみてくださいな。


★★★★
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