以前、この著者の「バカ女がなんたらかんたら」という本を読んで、「ああ、そういう雑な右寄りの話を書きちらす若い人か」と思っていたら、この本のあとがきを見ると、なんと1947年生まれ、57歳。ええ年したおっさんではないか。
「思想なんかいらない」と言いながら、以前はその「思想」「インテリ」にあこがれていた著者が、なんとなくその胡散臭さに気づき、
「おかしいものは、おかしい。庶民の目線で、王様は裸だと言おうではないか」
というような感じの一冊である。
だから、「思想なんかいらない」と言いつつ、かなり深く思想にのめりこんだあとが見られるだけに、思想の案内書としても読める一冊ではないか。
それにしても福本信行の漫画『最強伝説 黒澤』まで読んでいるというのは、なんだかスゴイ。私も連載で読んでるけど。オドロキマシタ。 |
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