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『稼ぐが勝ち〜ゼロから100億、
ボクのやり方』
(堀江貴文、光文社:2004,8,10)
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ご存知、ライブドア社長でプロ野球への新規参入を表明した堀江貴文氏の著書。おそらく「語りおろし」ではないか。
「ライブドア」か「楽天」かを考える上でも読んでおこうと思って購入したのだが・・。はっきり言ってこの人は、人間としてダメだ。もっとも唾棄すべき種類の人間ではないか。タイトルどおり「稼ぐが勝ち」というのが身上で、この人にとっての「成功」とは「金儲け」と同義であり、それは「夢」と同義でもある。目次の中の項目にあるように、「人の心はお金で買える」と本気で思っているようである。子供の時から自分にとって役に立つ人間としか付き合わない、金を持っているやつが偉い、人間を動かすのはお金、会社は他人の力を利用するための道具、人は利用した方がいい、と公然と書いてしまう神経は、やはり大物なのでしょう。付き合いたくないなと思う人間ですね。
後半部分には起業家としての経験から得た知識・心構えを惜しげもなく書いていて、ある意味では参考になると思う部分もあるが・・・。これは一種のトンデモ本ではないか。否、彼自身が「トンデモ人間」なのであろう。
そんな彼が経営する会社が、夢を売る商売のプロ野球に参入できるのであろうか?
大変、"疑問"と言わざるを得ない。そんなことが判ったのが唯一の収穫、というべきか。世の中には、こんな人もいるんだなあ。

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