長野県の松本美須々ヶ丘高校・放送部が、地元で起きた大事件・松本サリン事件に関する報道を検証して行った様子、そしてその活動によって「メディア・リテラシー」という新しい分野・学問に目覚め、積極的な、ある意味高校生の枠を超えるような活動を繰り広げていく。その中で、ただ単にメディアに批判的は目を向けるだけではなく、受けての側も変わっていかなくてはいけないということに気づき、また「授業」そのものも「メディア」の一つなんだと捉える目を育てていく。生徒と指導者である林教諭の成長過程が、「放送部」というクラブ活動を通して語られていく様子は、とてもすがすがしい。「青春グラフィティ」でもある。
この本そのものも、「メディアリテラシーの教科書」と言えるのではないだろうか。
それにしても信越放送の報道部長さんは、損な役回りと言うかなんと言うか・・・。
まあ、読んでください。 |
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