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『抄訳・ギリシア神話』
(ロバート・グレイブズ著、椋田直子訳、
PHP新書:2004、7、29)
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これまでに何度か「ギリシャ神話」は断片的に読んだことがあるが、名前がわかりにくくて、とても覚えられない。
小さい頃、7分ぐらいの番組で「マイティー・ハーキュリー」というのがあって、半人半馬の主人公が山に登って「オリーンピアー!」と叫んでいたのを、かすかに覚えている。そのオリンピア山を、つい先日、ギリシャで見てきた。思っていたよりも険しい山で、
「十重二十重、たたなずむ山々」
というような言葉が口をついて出てきました。大和(やまと)うるわし、オリンピアうるわし。
さて、この本はその点、比較的わかりやすく書かれている。と言っても、最初に載っている家系図のようなものと照らし合わせて読まないと、やはりわからなくなる。
で、読み始めて数ページで感じたことは、
「ゼウスって、ひどいヤツ!!わがまま放題やないか!」
ギリシャでは神代の時代から争い合い、ゼウスは好き放題に振舞っていたのですねえ・・・。
思わず「ツイゴイネルワイゼン」のサビの部分をBGMにして、
「神様!」

と叫びたくなるような、乱れた神々の乱痴気騒ぎ。最後には、神が人間になってしまったのも、むべなるかな。

★★★
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