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『言葉のある風景』
(小椋佳、祥伝社:2004,6,25)
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シンガーソングライターの小椋佳さん。今年還暦らしい。もう第一勧業銀行は辞めて久しい。サラリーマンとの二足のわらじ時代も懐かしい。小椋佳を一番よく歌ったのは中学時代だから、30年前か・・・。実、は去年今年と、所属している男声合唱団で「小椋佳」の曲集を歌っている。それもあって、今年3月には大阪フェスティバルホールでの小椋佳コンサートにも初めて行った。周りは、おじさん・おばさん(おそらく60台)ばかりで、若い人はいなかった。そういうことか・・・。
そんな小椋さんが出した本。帯には、
「言葉にこだわる 小椋佳が 日本語の魅力を 再検証」
作詞作曲をやっているのだから、人一倍「言葉にこだわる」のは当たり前だろうが、そもそもその「こだわる」の使い方は許すのか?小椋佳さんに関連して、「平成ことば事情1514」にも書いたことがある。抜粋すると、

◆ことばの話1514「シクラメンのかほり」
今年私たちの合唱団は、小椋佳の「シクラメンのかほり」を歌い(中略)その後、言葉について考えるようになってから聞いたのは、
「『かほり』という表記は、『旧かなづかい』ではない。旧かなづかいで書くと『かをり』である」
ということ。そう言われてみれば・・・というような話です。さらに、つい先日NHKの衛星放送でやっていた小椋佳の番組によると、この曲を作った当時に付き合っていた女性=今の奥さんの名前が「かほり」だったので、そこから取った、とのこと。なるほど。そういうことでしたか。いろいろと曲の背景にもあるものなのですねえ・・・。以上、シクラメンの思い出でした。

ということだった。あ、この本の感想ね。感想は・・・「第一章・言葉の命、変化、展開〜つくづく、言葉は生きものだと思う〜」に尽きますね。まさに「ことばのエッセイ」という感じで。1470円でしたけど、1000円は返して欲しいなあ。文庫になってから買っても十分。

★★
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