辛淑玉さんというと、私とそれほど年も違わない(向こうが2つ上)のだが、「ずいぶん上の人」という感じがするのは、そのはっきりとした物言い、辛口コメントというイメージがあるからだろうか。彼女の主張なども、それほど好きというわけでもないのにこの本を購入したのは、やはりタイトルの魅力、そして帯のコメント「上手な怒り方教えます」に魅かれたからである。
で、内容は・・・毎日怒っているという辛さんの日常。そないなことにまでハラを立てなくても・・・と怒りっぽい私が思うくらい、彼女は怒ってる。戦っている。「怒り」を肯定的にとらえる意識は私と共通しているなあ、と思いながら読み進む。
一番タメになるのは「怒りの表現力」の項の「効果的に怒る方法」のところだ。わかっちゃいるけど・・・という感はあるのだが。
最終章「社会への怒りをどう表すか」に出て来る石原都知事への怒りには大いに共感した。
最近よくかかってくる勧誘やセールスの電話、私はこれを断るのが大の得意なのだが、たいていの人は、なかなか断れずに苦労しているようである。そういった人には、是非、本書を読んで、勇気をもらって欲しい。 |
|
|