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『京都語源案内』
(黒田正子、光村推古書院:2004、5、3)
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「語起源(ごきげん)いかが」
と白く太い字で書かれた帯には「語源都市<京都>を歩く」と記されています。たしかに物事の起こりが京都発祥なら、その言葉が生まれたのも京都という物は多いでしょうね。そういう意味では「語源都市」という呼び方は、あながち間違ってはいないでしょう。
著者の黒田正子さんという方は愛媛県出身で、学生時代(同志社大学)から京都に住んでいて、フリーのコピ−ライターを経て、現在は各種団体・企業の広報支援事業に取り組むコピーライター兼エディターだそうです。
取り上げられた言葉で目に留まったのは、「左前」「ハッケヨイ」「泣きべそ」「ういろう」「金輪際」「誓文払い」「学生マンション」「あかん」「ふすまの裏張り」などなど。実にさまざまな言葉が京都と関係あるとのこと。一つ一つの話は短いので、電車の中とかでちょっと時間がある時に一つだけ・・・というふうに気軽に読める。コピーライターは言葉の専門家ではあるものの"学者ではない"ので、語源に関して"素人目線"で書かれているところが好感が持てます。でも内容は、期待したほどではありませんでした。

★★
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