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『現代の戦争報道』
(門奈直樹、岩波新書:2004,3,19)
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2003年のイラク戦争、終結宣言が出て1年になるのに、実際はまだ戦争は終わっていない。そんな中で報道に携わるものの一人として、戦争報道に興味を持つのは当然のことである。実際、読売テレビからも数人が、今回のイラク戦争関連でイラクに入り取材をした。いつ自分のそのうちの一人になるかもしれない。その時に備えて、戦争報道とは何か、その目的、歴史について知っておく必要があると読み出したのがこの本。
著者の門奈直樹氏は立教大学の教授。マスコミ論などが専門で、よく著作で名前を目にするが読むのは(おそらく)初めて。ところどころ、ゼミの学生を使った調査なども出てくる。
「敵の悪魔化」「メディアイベントとしての戦争報道」なども興味のある項目だが、やはり今回のイラク戦争に関する記述である第四章「大義なき戦争の始まり」の中の「テロリズムと表現の自由」「"大義なき戦争"報道内容」、そして第五章「これからの戦争報道・残された課題」に興味が行く。文章ははっきり言って読みにくいが、記されている内容は興味深い。論文だから、しょうがないか。

(難しくて読みにくいので全体としては★★、内容は★★★
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