• ■07月24日
  • ■07月24日

  • 2007.07.24

 東京ではなかなか梅雨が明けませんねえ。そんな時期にスワッチは素晴らしくカラッと暑い素敵な場所に行ってきました!アメリカの東海岸ワシントン近くの都市・ボルチモアです。そこのコンベンションセンターでこの時期開催されるのが、オタコン(Otakon is the convention of the otaku generation)。5月に参加した「アニメいずめんと」と同じように歴史あるコンベンションで、今年が12年目だそうです。本当にバカでかい会場にのべ24000人以上が参加するってんですから、アメリカへ初めて訪れるとおっしゃるこだま兼嗣監督と2人でワクワクしながら成田を発ったのです。

 実はオタコン開催役員のジムさんには、かなり前から招待を受けてまして。それも、わざわざ東京・汐留のYTV東京支社までおいでいただいてのことなのです。そこで20年来アニメ制作でお世話になりまくってるこだま監督の了解をとりつけ、とくに新しい作品「結界師」のPRもしようと今回のはこびになりました。こだま監督も忙しい時間をぬっての3泊5日の強行軍の旅なのはお互い了解済みのことではありました。

 …そんな状態なので現地で正味3日も無いのに…何か心がけが悪かったのでしょうか…航空機の運行トラブルに巻き込まれてしまったのです。NYのJFK空港でJALからデルタ航空の国内線に乗り換えて、「さあ」というところまでは何の問題も無かったのです。掲示版モニターにはON TIME(正常運航)という表示が出てたにもかかわらず、…その時間になっても搭乗は始まらず、表示も20分遅れ、35分遅れ…と変わっていき、ああボルチモア空港に来てくれてるはずの迎えのスタッフを待たせちゃうなあ、と思ってたところに突然表示がCANCELEDに!欠航です。なんで?どうして?そーゆーのってあり?誰も文句を言わないの?じゃあこれからどうしよう…まずはカウンターの列に並びながらいろいろ状況把握に努めることに。

 実は、とにかくボルチモアに着けばなんとかなる、と思ってたので油断して連絡先の書類を忘れてしまいました。さらに会社から借りた携帯が充電されてなくて全く使えない。そして2人が乗るデルタ航空のフロアは、他にも欠航便が出てたりして人がごった返しているのに日本人が他に1人もいなくてね。まさに四面楚歌であります。1時間近くならんで、たどたどしい英語で航空会社の人と交渉して、何とか次の便(って言っても1便のみ、それもしっかり1時間遅れ)をお願いしたんだ…チケットにはSEAT REQUEST の文字が!おいおい席が確定じゃないのかよ、って満席だったら乗れない奴なの?荷物は大丈夫?いろいろ確認しても搭乗口に30分前に来いというばかり。悩みはつきないけど、とにかく近くのデリで落ち着くことにします。午後12時半にJFK空港に到着して、この時点で17時。でも携帯に充電することが出来ましたし、監督はビール、スワッチはグラスワインと軽食とって結構のんびりしちゃいます。

 …その便も搭乗口が変更になったり、はなから遅れていた時刻表示がさらにどんどん遅れたりしてくれてね。22時ごろ同じような境遇の人たちに混じって乗れることになった時はうれしかったなあ。…外へ出て暗闇に続く簡易通路を歩いて搭乗…なんと黒い4枚羽のプロペラ機であります。懐かしいものを見た気がします。40人くらい乗れるかわいいやつです。それにしても飛行時間は1時間強だから、これで何とか今日中にボルチモアに着けるかな…と思ったら、なかなか飛ばないんです。エンジンはしっかりかかっているのに、プロペラも回りだしてるのに、ゆっくりと移動もしてるのに飛ばないんだ。こんな事ってある?なんか祟られてる、というか2人をボルチモアに行かせない見えない力が働いているんじゃないか、と勘ぐりたくもなります。

 結局、予定よりも約10時間遅れで到着。日付はめでたく変わってまして、これだけでもヘトヘトだったのに、さらに別のトラブルが発生!今度は僕と監督の荷物が届いていないというんだ。なんで?というかやっぱりというか。しかし、ここまでレベルのこ〜ゆ〜事はちょっと珍しい事だそうです。なんでもラスベガスの空港が停電して、そこから飛行機が飛べなくなったのが機材繰りで全米にひびいてるとの事。なんだあ、「ダイハード4.0」のテロリストもあんな苦労しなくてよかったじゃん、てな感想をこぼしちゃいます。でも、それはともかく勝手に欠航してチケットを振り替えたんだから、荷物もちゃんと振り替えて欲しいよなあ。こんな状況の時でも、こだま監督は「体が先に着いてよかったじゃない」と笑いしながら話してました、さすが大人物。

 結局、1日目のパネルは、到着しないバッグに入れてあった映像資料などが生かせず仕舞い。でもイベント自体は盛り上がって、観客70人の質疑応答では2人にイロイロな質問が来ました。20年の間に一緒に行動できた作品「名探偵コナン」、「結界師」そして「シティーハンター」をテーマに話をしてね。どういう思いで作品を作ったのか、2人それぞれ思いの丈を話しました。「アニメいずめんと」からお世話になってるアニメの理解者、唐橋さんと吉田さんの2人が通訳してくれて、話す方も楽しい1時間となりました。…そんな成功の影にまだまだアクシデントは続くのでした。まだ荷物着いてないし…。以下は次回にお話しますね。

 はいっ、気を取り直して大切な月曜7時アニメアワーの話をします。30日の「結界師」は「烏森の適任者」を放送するよ。良守と時音にようやく心を許しかけた限だったけど、また最初の頃のような素っ気ない限に戻ってしまうんだよなあ。傷だらけの限の心の悩みは皆にどう伝わるのでしょう…。正守がじっくり話す、烏森にくる前の限の衝撃の過去は超注目です。それにしても正守ってなんだかホントすごいよなあ、大人だよなあ。限はもちろん夜行のメンバーがなんとかまとまるのもわかる。問題は主人公・良守がそこをどう感じるかなんだけど…とにかく大事なトコなので絶対に見逃さないようにね!

 そして「結界師」の後は「名探偵コナン」。30日は「山姥の刃物(前編)」を放送するよ。これは原作にある話で、少年探偵団、灰原も登場するんだ。コナンたちはお婆さんが1人で暮らす山の中の一軒家に泊まる事になるんだけど、そこへワケありなホストとその客の女性や友人たちもやってくるんだ。果たして、山の中の一軒家でどんな事件が起きてしまうというのか!?ちょっと不気味なお婆さんはサブタイトル通りのヤマンバなのでしょうか?前編にもちゃーんと事件解決のヒントは隠されているから隅々までチェックして、後編放送まで推理を楽しんで下さ〜い!

 それと、7月16日に実施したタイムリミットクイズでは、回線がつながりにくい状態が続き、多くの皆さんに迷惑をかけてしまいました。あとから想像を絶する数の応募数(アクセス数)だったとスタッフから聞き、おたよりコーナーも含めて改めて反響の大きさに感謝すると同時に、応募できなかった皆さんに本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいです。23日の放送は応募期限を24時間に延長し、技術的に改良も加えた為、大きな混雑はなかったようなので、とりあえずはホットしているところです。30日と8月6日の放送「山姥の刃物(前後編)」でも引き続きクイズを実施するので まだ応募できていない皆さん、クイズがあるのを知らなかったという皆さんは是非応募してみてください。大丈夫です。アクセスお待ちしています。