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■10月29日
- 2007.10.29
11月5日月曜午後7時、秋のミステリースペシャル・名探偵コナンは「そして人魚はいなくなった(デジタルリマスター)」を放送するよ。先週の鳥取に続き、今回も平次が登場して、コナンたちと孤島で起きる事件に遭遇するんだ。この話も2001年に放送された3話を1時間に凝縮したディレクターズカットのデジタルリマスター版でね。サブタイトルは大好きで尊敬する大ミステリー作家、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を借用してます。原作にはなかったこのタイトルをつけることによって、面白いお話にさらに花を添えることができた気がしたことを思い出すなあ。今でもそうだけどサブタイトルをつけるのは、見た目以上にいろんな覚悟をもってやらなくちゃあいけないんでけっこう大変。ひとりよがりになっていないかとか、ちゃんと作品を表してないんじゃないかとか…。とにかく全部じゃあないけど原作を盛り上げるために、あえて別のタイトルを考えることは良くあります。見てもらう人に訴求力があってわかりやすいのが一番いいよね。カッコよくついたとか、うまくいったと思って付けた当時の事はちゃんと覚えてるもんですね。
ここ2週間にわたって2つの3週1話作品をデジタルリマスターとして放送してるけど、この2つの作品を選んだのにはもちろん理由があってね。秋のミステリースペシャルという事で、秋の夜長にしみじみと謎解きが楽しめる奥の深いミステリーで、西の高校生探偵・服部平次との推理対決も意識した見応えある2作品を選んだんだ。そして、初挑戦な30分3本を1時間にまとめるという非常に良いトライもできたと思っています。新たに生まれ変わった「そして人魚はいなくなった(デジタルリマスター)」もすごく面白く仕上がっているから、あの話題のオープニング&エンディング音楽と映像も含めてじっくり楽しんで下さい。
秋のミステリースペシャルが好評な「名探偵コナン」だけど、春の風物詩、毎年ゴールデンウィークを飾る名探偵コナン劇場版!12作目となる最新作は来年4月19日に公開される事が決定しています。もうスタッフたちはいろんな作業に取り掛かっているけれど、先週この最新作の公式的な全体会議が開かれました。大きな会議室に参加した人数を数えてみたら42人もいてね。すごいなあ、思い返せば、映画1作目の全体会議は7人で始まったんだよね。年月という歴史を積み重ね、ファンのみなさまの応援あってこその発展なんですが、この成長ぶりにはやはり感慨深いものがあります。各社のエライ方々も含めた関係者42人で今年の「紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)」の良かったことや反省点などを洗い出し、次の作品への頑張りを誓い合いました。まだまだやらなきゃいけないことは山のようにあるし、いろいろ決まってきてることもあるけどお知らせできない事ばかりでスミマセン。なにはともあれこれから半年、来年4月19日の公開に向けての巨大なコナンプロジェクトが動き出しています。テレビと映画、どちらともご期待下さい!
かなり遅ればせながらですが、ようやく映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序」を観てきました。これは1995年から半年間放送されたTVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」をリニューアルした作品。そこって「名探偵コナン」TVシリーズの放送スタートとかぶっている時期なんだよなあ。観ているさなかにも何かと当時を思い出したりしたけど、なんというか、アニメーションが一番元気だった頃って気がしちゃいます。もちろん今だってみんながんばっているし大丈夫なんだけど、最近の極端な制作本数の移り変わりや、自分も含めてまわりの人たちのなんとなく疲れ気味な仕事ぶりなど、ちょっと足元を見直さなくちゃな、という思いも正直にしてしまいました。肝心の映画は絵に音に表現に細かく工夫に満ちていて、すごく面白く楽しめたね。いろいろ大変なことなんて大きくほっといて、伝えたいアニメーションを作っていこうというエネルギーもしっかりもらいました。
「金田一少年の事件簿」2本目のアフレコが終わりました。11時間以上の気力の作業のあと、日付が変わっても金田一役・松野太紀君と飲みました。アフレコとしては7年4ヶ月ぶりなのに、時間の経過を全く感じずにTV放送時と変わらないパワーと楽しさで充満してたよ。原作者の天樹征丸さんや講談社の都丸さんらともお約束のワインをしっかり5本あけちゃって、いやー楽しかったなあ。2本とも内容は太鼓判であります。むちゃくちゃすごいです。また書きます。
話は変わるけどスワッチは初めて早朝の東京・築地の魚市場に行ってきました。ワイン友達の漫画家・桑沢篤夫さんと話してて突然思い立ち決行。雨の朝、築地の交差点で待ち合わせたのであります。で、これが大正解。ものすごいねえ。TVで見た事があったけど、見ると行くのは大違い!なんじゃあの活気は。面白すぎる。築地は日本の台所と言われているけど、感覚としては世界の台所。世界一の魚市場だと感じました。端から端まで歩いたあと、カウンターだけのお店で美味しいウニ丼を朝食代わり、ホントに行って良かったな。ヒューマンパワーというしかないような活気も充分ごちそうでした。明らかに種類が違うエネルギーなのに、モノ作りエネルギーも感化されます。それにしてもここは読売テレビの東京支社がある汐留から僅か1駅。こんなに近いのに何で今まで行かなかったんだろう。やっぱりどんなことでもどんな身近なところでも積極的にいかなくちゃね。その人にとってどこにでもあるはずの新しい扉、をちゃんと開いていく事はすごく大事なんだよね。