『アニ民323人目』声優の名塚佳織さん

今週のアニ民は声優の名塚佳織さんです。ボクが名塚さんと初めて出会ったのはおそらく2011年くらいにTVシリーズ「名探偵コナン」に出てもらった時にお話した記憶がありますが、実はもっと前からその存在は知っていました。

というのもいろいろお付き合いいただいてる名監督・大地丙太郎さんのお話によく出てきてた人物が名塚さんなのでした。大地さん曰く「とんでもなく才能あふれる役者」だそうで、昨年北海道でご一緒した時、何度も名塚さんのことを褒めてたのが印象的でした。

名塚さんは小学生の頃から子役としてミュージカルなどの舞台に出演してたそうで、そんな活動の一つ「フラワー」という舞台を見てた大地監督にスカウトされて声優デビューとなる。それが「おじゃる丸」の“小石くん”というキャラクター。大地さんが、おじゃる丸のカズマくんがすごく大事にする小石を演じる役者、を探してたそう。なかなかこの声がないと思ってた時に、ステージ上の名塚さんの声に一目惚れ、いや一耳惚れしたとか。

で、その「フラワー」ですが、なんとセリフが5個ぐらいしかなかったそうで、その中から名塚さんの声を見い出した、いや聞きい出した大地さんもすごいですよね。その後は大地監督の「今、そこにいる僕」で初ヒロイン、アニメ「だぁ！だぁ！だぁ！」で主演、「交響詩編エウレカセブン」のエウレカ役など、声優として第一線で活躍してるのであります。

特に「だぁ！だぁ！だぁ！」のオーディションは思い出深いそうで、桜井弘明監督の指示にすごく緊張したとか。でも役自体が等身大の中学生なのでそこの波長がかなりフィット。相手役の男の子を演じたのが三瓶由布子さんで、彼女とはこの作品からエウレカセブンに続き、今も深いつながりがあるそうです。

今回4月28日放送の「名探偵コナン 真犯人の叫び声」に出演してもらいました。ミステリーなのであまりお話できませんが、渡辺久美子さんと仲の良い友人女性二人を演じてもらいました。その演技が二人とも強烈出色で、上手いというかホンモノだよな、なんてスタジオで思ったことを覚えてるほど。そこはぜひ放送で確かめて下さいね。

デビューから一貫して事務所などに所属せず、フリーで通している名塚さん。スケジュールはもちろん、仕事の選択や自分の打ち出し方もすべて自分の判断で、って言葉では簡単に言えるけど相当わずらわしいことがあるのも想像に難くないです。とにかく名塚さんの声の特徴はその年齢感の幅の広さでしょうか。その武器を縦横無尽に使って、どうかこれからも大地監督作品はもちろん、「名探偵コナン」でもいろんな容疑者を演じていってくださいね…あ、容疑者ばっかりはイヤですよね(笑)