• 『アニ民352人目』「MIX」プロデューサー、小学館集英社プロダクションの伊藤香織さん
  • 『アニ民352人目』「MIX」プロデューサー、小学館集英社プロダクションの伊藤香織さん

  • 2019.08.29

 今週のアニ民は「MIX」プロデューサー、小学館集英社プロダクション(=ShoPro)の伊藤香織さんです。日本の高校球児の一大イベント、第101回全国高等学校野球選手権大会も 大阪・履正社高校の優勝で幕を閉じ、「MIX」の放送もあと1ヶ月を残すのみとなりました。でもこれからが明青学園・立花投馬と立花走一郎たちのクライマックス、ということで、ここ一年以上この作品と生活を共にしてきたという伊藤プロデューサーにお話をお聞きしました。
 
 とは言っても実は伊藤さん、愛知県の出身。ボクらが定期的に開催してる愛知県人会のメンバーでして、ボクはちょっと前から存じ上げてたました。そして制作会社OLMと連携をとっていくShoProのプロデューサーとしての、この一年の動きをすぐ近くで見せていただいたことになります。

 子供の頃から語学とメディアに興味があった伊藤さん、愛知大学でドイツ語専攻を卒業、入社時期を選べた外国語学校に入社します。時期を選べるということで、なんと半年間の海外語学研修的に?ヨーロッパなど海外を放浪してたそうです。学校営業を経て興味があるメディア関連の仕事も挑戦したいということで、ShoProに転職、ポケモン事業部でバラエティ番組を担当し、ポケモンの世界大会の取材など7年くらい「ポケットモンスター」にべったり。

 そんな伊藤さん、忙しい仕事をしながらも念願の母親になり、子供を持つ親として「おはスタ」の曜日プロデューサーでも早朝の番組ということもあって、朝、というより深夜の2時に「行ってきます」と出かけることもあるお母さんだったって。

 その後、おはスタ課からアニメ制作課に異動。「12歳。~ちっちゃなムネのときめき~」や「境界のRINNE」第2シリーズ、「斉木楠雄のΨ(サイ)難」を担当。この間に、第2子を授かり、子育てと多忙な業務を見事に両立させるスーパーお母さんであります。

 さてその「MIX」ですが、上司から話を聞いた時は、あだち作品なのでヘタなものを作れない、青年誌連載作品は男性が作った方が良いのでは、本当に私でいいのかな、などと感想を持ったって。でも作品テーマは野球に見えるけど、実際は普遍的な恋愛日常要素が詰まってる。さらには民放での全国ネット放送の夕方枠というのも初めての経験なので、とにかくここは一度がんばっていこうと思ったそうです。
 
 実際に制作に入って驚いたのはやはり全国ネット放送の番組であるということ。毎週作らなければならないPRスポットCMは6パターンもあり、他にもブリッジや「いとうあさこを探せ」などプロモーションの量が半端ない。いかに多くの人たちに作品を見てもらえるか、毎回願いを込めて制作されてるそうです。その「MIX」も大きな夢に向かって物語は大きなクライマックスを迎えようとしています。お互いに速度を緩めず走り抜け、新たに楽しい夢に向かっていきましょう!そしてまた県人会などでいろいろお話しできることを楽しみにしています!