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『アニメ村のステキな住民たち』アニ民150人目
- 2012.07.26
今週のアニ民は声優・歌手の岩男潤子さんです。
女性なのに男という文字が、というより苗字そのものがかなり珍しいお名前の岩男さんと初めてお会いしたのは1997年の「シティーハンタースペシャル グッバイ マイ スィート ハート」のようです。うーん、時期はともかくアイドル的な愛くるしい容姿、特に目の印象が強かったことをよく覚えています。
声優としてもかなりな実力で忙しいはずなのに、ライブ活動もさかんにされるのを知ったのはそのすぐ後のことです。役者としてひとつひとつのキャラクターを重ねていくことにより成長していく姿があるとしたら、間違いなく岩男さんは音楽面でもそれを重ねている女優でしょう。普通の人の倍の道のりを歩めるなんて、本人の異常な努力をわかりながらもなんだかうらやましくも感じてしまいます。
声のお仕事としてはたま〜にですが、「金田一少年の事件簿」「名探偵コナン」にも出演してもらったり。アフレコ後にそんなによくお話したりしたわけじゃあないのですが、なぜか名前以上に岩男さんの印象を強く覚えていて、そのたま〜に会う時にもそんなにたま〜じゃないような気がしていたものです。岩男さんの演技の印象は強さ、でしょうか。女性の強さは当然としてそのキャラクターの持つというか、キャラクターに持っていて欲しいような強さを見事に演じてくれます。そう言えば金田一もコナンも犯人役だったような…。
大分県出身の岩男さん、小さい頃から歌で芸能活動をスタートしたそうで、確かに聞けば聞くほど過去も現在も音楽活動のカタマリであります。うーんそうでしたか…、僕の記憶がずいぶん前の彼女の所属事務所から離れず、たま〜になんて言ってるようでは、知らなかった面が多いのは情けなくも否定できません。そしてちょっと知るだけでまずはこんな情報が!この日記を読む方には間に合わないかもしれませんが、次は7月28日と29日夜、2日間にもわたって台湾でのコンサートというスケジュールが!人気があることは知っていましたがそのライブ活動が7月ひと月に2度も海外で、なんて本当にすごいです。
というわけで、時系列が少し戻りますが、久しぶりにお会いしたのは、7月上旬のフランスのJAPAN EXPO会場でした。音楽家 田中公平さん[111]と2日に渡って2ステージをこなした岩男さん。華やかな衣装がコスプレに負けずイベント会場を明るくしていましたね。ご自分のアルバム「Anison Acoustics」からの「残酷な天使のテーゼ」など、公平さんのキーボードに合わせて気持ちよく伸びゆく歌声が最高。会場に集まった大勢のスタンディングのお客さんは日本語の歌をさも当然のように一緒にリフレインしてくれます。大きく美しく広がりリズムに回るステキな衣装に合わせて、アニソンが力強く押し出される歌唱に、パリっ子も気持ち良く身をあずけているかのようでした。冒頭の写真はそのステージ風景です。
でも実は本当の再会はその前日のビストロでの食事。パリのレストランで久々の再会なんてちょっと出来過ぎ?食事の前にバンドのメンバーを丁寧に紹介してくれる姿に、相変わらずの岩男さんらしい素直な感性を感じました。その中の一人、川村竜さんはハワイで開催された国際コントラバスフェスティバルのジャズ部門において最優秀賞を受賞したベーシストだそうで、今は彼をプロデューサー・バンマスとして一緒に大活躍している岩男さん。これからもそんな音楽活動は大応援していきますので、声優としても折に触れておつきあい下さいね。