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■12月12日
- 2005.12.12
映画「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」がいよいよ今週末の12月17日に公開します!先週、手塚 眞監督は名古屋、大阪に行って番組出演、雑誌取材など、精力的に映画の宣伝活動をしてくれたんだ。監督には2日で20件くらいの取材をこなしてもらって、もう分刻みのスケジュール。僕も監督と大阪で合流して一緒に宣伝活動をしてきたんだ。その1つがよみうりテレビ本社にあるホールでの試写会。会社のホールで試写会なんて映画アニメとしては多分初めてじゃないかな。その日に2回試写を開いて、監督にはあいさつをしてもらってね。今よみうりテレビは全社的に盛り上がり、ブラック・ジャック一色になっているんだ。
僕は完成した「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」を何回か見ました。ブラック・ジャックとキリコという主人公とライバルがどのように相対するか…。そして、命に対して違う考えを持つ2人がどのように命というものにアプローチしていくかがよく表現できていると思っています。初めて見終わった後の僕の気持ちを表現するなら、すがすがしいっ!という感じ。時間がない中、スタッフがよくがんばったなあという感謝もあったし、こんな映画にチャレンジできて本当に良かったと思う。随所に工夫があってすごくおもしろいし、感動できる作品に仕上がっているよ。さあ、公開するこれからが勝負。みんなに見てもらうため、がんばって宣伝活動をしていこうと思っているんだ。
それから、僕個人として作品を見て感じたのはピノコのすごさだね。水谷優子さんの演技も素晴らしいし、ピノコは小さいのに本当にグレイト!この作品を見て、ピノコをもっと好きになってくれると思うし、もっと応援して欲しいね。みんなもピノコのすごさを感じてもらえると思うよ。前売り券の売れ行きも好調だし、新聞の夕刊に紹介記事が載ったり、有名人が応援メッセージを送ってくれたり、公開を目前に控えて、とてもいい感じです。公開初日の17日は川崎チネチッタで舞台あいさつをやるので、ぜひ参加してほしいなぁ。あっ、でもそのチケットは売り切れちゃったそうでした。ありがとうございます。とにかく劇場で観ていただき、素直な感想を聞かせて欲しいね。それと、みんなには家族や友達何人かで一緒に映画を観て欲しいんだ。作品を観た後、感想なりの会話をしてほしいからね。
続いて、テレビの方の話をするよ。今年最後の放送になる12月19日の「ブラック・ジャック」は「ロッカーのゆりかご」。今回は不良の女子高生が愛情に目覚めるというクリスマスに相応しく、ちょっと良い話でね。素敵な聖夜が描かれているから良い気持ちになること請け合いだよ。今はコインロッカーに赤ちゃんを置き去りにすることなんてないし、あってほしくないけど、原作が描かれた30年前くらいには、実際にそういう事件が起きていてね。だから、手塚治虫先生もこのような話を描いたと思うんだ。この作品を見て、一足先に聖夜の気分になってくれたらうれしいなぁ。そして、19日の「名探偵コナン」は「ピエロからの写真メール」。これはベテラン脚本家の大野武雄さんが手掛けた作品でね。1話完結の作品は大体アニメオリジナルなんだけど、今回ももちろんそう。1話完結の作品がおもしろいと言ってくれる人もいっぱいいるし、大野さんはユニークな設定のストーリーを作る脚本家として信頼している人なんだ。当然、みんなは犯人を知らないはずだから、ぜひアニメのコナンワールドを楽しんで、事件も推理してね!