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■9月5日
- 2005.09.05
12日の「ブラック・ジャック」は「ちぢむ!」を放送するよ。この物語はとても大事な作品でね。「ブラック・ジャック」には、いくつかの名ゼリフがあるんだけど、その中でも今回の話の最後に出てくる一言はピカイチなんだ。?1と言えるんじゃないかなぁ。原作を読んでいる人の心には、その言葉が残っていると思うし、読んでいない人は心して聞いてほしいね。ブラック・ジャックからほとばしる気持ちが伝わってくると思うよ。
しかしながら、今回は助けたい人を助けられないストーリーでね。10月で放送がスタートして丸1年になるけど、アニメという枠の中でいろんな挑戦をして、「ブラック・ジャック」という作品を追い求めてきました。これまで、ブラック・ジャックという人は、かなりパーフェクトな人間で、様々な困難や条件の中でも、医療作業や手術をやってのけてこれたよね。でも、これからはさらに苦しんでしまう場面に遭遇してもらうつもりなんだ。これはどちらかといえば原作本来のテイストの話。もう少し注目されるべき今のOP曲globe「Here I am]の歌詞もそんな気持ちにすごくオーバーラップしてるけど、今のスタンスを確認しつつ2年目に突入して、気持ちを新たにもう1度原点に戻して「ブラック・ジャック」という作品を作ろうと思っているので、期待してね!。
それから、先月の28日に映画化を記念して、大塚明夫さんと水谷優子さんのトークショーが兵庫県の宝塚で行われたんだ。ちなみに宝塚は手塚治虫さんの出身地。このイベントが開催されたホールは、抽選で選ばれた約300人のファンでいっぱいになって大盛況だったよ。約2時間のトークはアフレコ現場の話で盛り上がって、水谷さんが無口に見える大塚さんの普段のキャラクターをバラしてしまうんだ。リハーサルの段階ではまだ録音されていないのをいいことに大塚さんは、風が吹くシーンで「ヒューヒュー」と口で言ったり、他にも波の音や擬音などを真似たりすることをね。水谷さんの暴露話に大塚さんは「それはバラすな!」という顔をしていたねぇ。僕と同い年の大塚さんは、見た目はダンディなんだけど実はちょっとコミカルなところがあるんだよね。他にも、映画「ふたりの黒い医者」の製作が順調に進んでいることの報告や2人が選ぶベストシーンを上映するコーナーもあったんだ。そして、手塚眞監督のお母さんと手塚プロ・松谷社長は、プレゼンターとして大塚さんと水谷さんに花束を渡してくれたんだ。大いに盛り上がって楽しいイベントだったよ。
一方、12日の「名探偵コナン」はオリジナル作品の「青い鳥を追う探偵団」を放送するよ。この話は意外というか、ユニークな事件でね。探偵団の気持ちになって、みんなにも追いかけるように推理してほしいなぁ。「ブラック・ジャック」は放送が3週お休みになって、「名探偵コナン」も1時間SPの放送を除けば3週お休みになるんだ。だから、どちらも見逃さないようにね!