■8月15日

　22日に放送する「ブラック・ジャック」は「人形と警官」だよ。さて、みんなに番組の内容をわかりやすく伝える新聞のテレビ欄だけど、そこに書かれたメインタイトルとサブタイトルの間を見てほしいんだ。ここには、いわゆるあおりをつけているんだけど、もう20年近く毎週毎週、僕が担当してきているんだ。あおりのその部分は文字数の制限があって、その時間枠のテレビ欄は30文字分のスペース、Gコードの場所を除くと25文字分あるんだけど、これまで１文字も余らせた事がないんだよ。周りの人に相談したりする事もあるし、どのような文章や語句を記せば番組を見てもらえるかを考えて決めているんだよね。これホント真剣。来週の「人形と警官」は難しくて、１時間以上も考えてつけたんだ。今年の夏は毎日暑いから「炎天下お疲れ様で災難」に決めたんだ。炎天下で道路脇にずっと立っている警官人形、それに感情移入して災難に遭ってしまう警官の話だからね。ちょっとヘンな感じで読む人の心の隅にひっかかってくれればいいんだけどなぁ。

　一方、22日の「名探偵コナン」は「神社鳥居ビックリ暗号（前編）」を放送するよ。今回はサブタイトルの文字数が多いから、あおりは５文字のみで、やっぱり考えるのに苦労したよ。みんなには、こんなところの苦労もあるんだなぁと知ってもらった上で見てほしいなぁ。毎日何気なく見ている新聞のテレビ欄、ほかの番組も含めてこんな楽しみ方もあるってどうですか？　今回のコナンはどんなあおりにしているかは、当日のテレビ欄をお楽しみに!!　結構ノーマルですけど。で今回の内容、原作を読んだ人は知っていると思うけど、見ていない人はかなり難しい暗号の解読に挑戦してね。いつも天才的なコナン君も暗号が解けずに悩んじゃうから、みんなにはコナンよりも先に暗号が解けるようにがんばってほしいなぁ。

　そして、先週の金曜日に「エンジェル・ハート」のアフレコがあって、収録の後に声優の神谷明さん、川崎真央さん、平野俊貴監督たちとお好み焼きと鉄板焼きのお店で食事をしてきたんだ。原作を元にどんなストーリーにして、どのように作品を作っていくか、みんなでいろいろと話し合ってね。僕はワイン、他の人はビールなどを飲みながら、大いに盛り上がって楽しい食事会だったよ。ホームページもUPされてメッセージが見られるようになっているから、ぜひチェックしてみてね。

　それから、東京・銀座にあるソニービル８階のソミドホールで、「CITY HＵNTER展」が今月21日まで開催中。営業時間は月曜から金曜が昼12時から夜８時まで。土日が昼12時から夜７時までになっているからね。同展では、僕が実際に仕事で使っていたジェラルミンケースも展示。このカバンには、北条司先生に「CITY HＵNTER」の絵を直接描いてもらっていて、浦沢直樹先生が描いた「YAWARA！」の絵も残っているんだ。なかなか年季が入っていて、味のあるカバンでね。他にも、「CITY HＵNTER」が150回放送できずに終わったら、お礼参りに行きますと北条先生が書いた色紙などを展示。実は放送は146回までだったんだよね（笑）。この色紙のイラストにはちゃんと色もついているんだ。神谷明さんや植田益朗プロデューサーのお宝などを展示しているよ。同展で「CITY HＵNTER」の18年の歴史を感じてほしいなぁ。そうそう、「エンジェル・ハート」のヒロインを演じる川崎真央さんは18歳で、くしくも「CITY HＵNTER」の歴史と同じ年数なんだ。