• 2007/11/13
  • 2007/11/13

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 11月19日の月曜午後7時、秋のミステリースペシャルは「金田一少年の事件簿」の新作第2弾「吸血鬼伝説殺人事件」を放送するよ。今回の監督は東映アニメのエース宇田鋼之介氏。TVシリーズでも演出をやってくれていた宇田氏は「10年前、金田一で勉強・成長させてもらった」と言ってくれてね。「この作品は恩返しのつもりでムチャクチャ頑張ります」と力強く話してくれました。11時間かかったアフレコの時には体力的に限界っぽかった彼も、スケジュールぎりぎりのダビング時にはTシャツ姿で元気いっぱい。相変わらずのパワフルな演出と丁寧な指示にはホントに感心します。アフレコ前の前説では、TVシリーズでは新人だった鷲尾プロデューサーがすごい成長ぶりを披露してくれるし、その1次会ではそれ以上の良いアバウトなキャラも炸裂。彼が手がける今の少女モノのスタッフがうらやましいと思わせます。そういえばこのアフレコ日には金田一役の松野太紀君は、朝11時からのアフレコからスワッチと下高井戸のOで飲み終わるまで、トータル16時間以上も金田一漬けだったんだよなあ。いやーホントにありがとうですね。その時の小杉さんや中尾さん・二又さんらとの充実の飲食会も忘れられません。で、放送を終えた新作第1弾「オペラ座棺・最後の殺人」はいかがでしたか?どんな感想を持ってくれたでしょうか。TVシリーズ時のチームワークに加え、何かのプラスアルファを感じ取ることができたでしょうか。見てくれた人は気づいたでしょうが、今回の金田一の新作はどちらもオープニング、エンディングというものがなく、頭から尻尾まで全部がストーリーなんだ。だからとても濃厚なほんとにごちそうさま!っていうような内容の1時間になっていると思います。そんなふうに今までにないチャレンジも試みた「金田一少年の事件簿」新作第2弾も絶対見逃さないで下さいね!

 ところで「サンライズラヂオEX」というラジオ番組を知っていますか?なんとそこに出演して「結界師」の事をメインに色々な話をしてきちゃいました。これはサンライズのHPでよくわかるけど、美郷あきさんという素敵な女性がパーソナリティを務めているラジオ番組で名古屋、札幌、福岡の3都市で放送されているそうです。東海ラジオではその回が11月18日の深夜0時30分からオンエアされるってよ。愛知県豊田市出身のスワッチは東海ラジオが地元のラジオ局という事もあり、地元の話も含めてキラキラ輝いていた青春時代(今もしっかりそのつもりだけど)のことなどイロイロ喋っちゃいました。話題のメイン「結界師」は、ゴールデンの放送から深夜に移ったからこそできる、ユニークなチャレンジについても話したんだ。今週アフレコする回の事なんだけど、簡単に言っちゃえば主役の良守が登場しない回がある、ということ。これって実はすごいのね、それで成立するキャラが他にもいるということだから。「結界師」という作品のすごさだな。でもだからってそんなこと、普通やんないって、ねぇ。さあて、いったいどうなるのでしょうね。他にも番組内では、サンライズの相馬さんが担当するコーナーもあってね。美郷さんと3人で楽しいトークを繰り広げることができました。中高生時代はバリバリのラジオっ子だったので、久しぶりにラジオ番組に呼ばれてうれしくてうれしくて、えーもう終了の時間なの?っていうくらい楽しかったです。名古屋、札幌、福岡に住んでいる皆さんはぜひ「サンライズラヂオEX」を聞いて下さい!

 さて先週からの続き、デンマークのお話でございます。イベント「J-POPCON」の我々の登場は3日間とも午後だったから、午前中はコペンハーゲンの街をいろいろ観光する事ができたんだ。1日目は在スウェーデン日本国大使館の大城さん、テレビ愛知の仁村さんと3人で大使館から徒歩で行ける名所を訪ねてね。で、なんといっても世界的にも有名なところは「人魚の像」でしょう。呼び方もそのまんま「人魚の像」であります。それ以外の呼び方はないようです。首が切られたり、2003年9月11日には爆発されたりと哀しい歴史があるそうで、遠くから見て、あれがって言われて「あれがぁ」と思わず叫んだ小さい像も、近づいてみたらそれなりの大きさ。この像はかなり人気の観光名所で、いつまでたってもカメラの放列がなくなりません。その隣にあるカステレット要塞・アメリエンボー宮殿・港街ニューハウンなどをすべて歩いて廻りました。行くまではデンマークという国については全く知らず、地図を見たら北欧4国の中でも意外に小さい国だなあ、といった印象。歴史について、あまり知らなかったけど、華やかな王朝の歴史と戦争による挫折の歴史があるようです。

 2日目は岡田大使直々の案内でガイナックスの山賀社長、「新世紀エヴァンゲリオン」のマンガ家であり、キャラクターデザイン・貞本さん、ガイナックス制作・佐野さんとデンマークの古都・ロスキレに行ってきました。コペンハーゲンから車で1時間弱の小さな町には世界遺産「ロスキレ大聖堂」があります。我々の目的は「ヴァイキング船博物館」。西暦1000年頃からフィヨルドに沈められていた船を発掘したもので、冷たい水にさらされた時間の固まりのような黒い木材がいろいろ海の歴史を物語っているよう。丸い湖にも見えるフィヨルドの黒い海は、結構寒い風も手伝って、まだ序の口の姿の厳しい自然を思い起こさせます。代々の王室の棺があちこちにある「ロスキレ大聖堂」も、人間がかもし出してきた時の流れを理解するのに最適な空間。床にはめこまれ磨り減った石版の文字に一瞬めまいをおぼえます。一緒に行動した山賀さんも「改めてデンマークの歴史を勉強したくなったね」と言っていました。

 3日目は「ローゼンボー宮殿」。17世紀初頭に素晴らしい建物を多く手がけた“建築王”クリスチャン4世王が建てたもの。ここも大使館の近くにあります。地下の王室の宝物館にあふれている異常なぜいたくさの中でも、ひときわすごいのが飾られている本物の王冠。決して値段などつけられない王冠の正面に輝くサファイアは四角くてびっくりするほどの大きさ。なんじゃいこりゃ、と男性のスワッチでも大きなため息がでます。午前中のみでも3日間、可能な限りコペンハーゲンの街の素顔が見れて、また新たなエネルギーを手に入れることが出来ました。見たことないトコは何でも見ておくモンだよね。当地の気候は東京で言うと、1ヶ月くらい先の冬の寒さ。天気は良かったけど、風は芯から冷たいね、マフラー要ります。11月5日お昼12時、世界的に有名な陶磁器ブランド、ロイヤル・コペンハーゲンの本店前を通り掛かったら、ちょうどクリスマス飾りつけ用の大きなもみの木(実際はアレ何の木?細いマツボックリみたいな実がついてました)を立てているトコロでした。もうこっちはクリスマススタンバイ一色な感じ。日本のアニメーションのおかげで、さまざまな角度からデンマークという国のフトコロの深さを知る旅となりました。