• 西伊豆
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  • 2008.09.22

 みなさん、お待たせしました!9月29日夜7時からは映画「名探偵コナン 世紀末の魔術師」を放送します。この作品は1999年4月に公開された劇場版第3弾。ストーリーではコナンたちは大阪でキッドとからみ、豪華客船に乗って横浜へ移動、そして横須賀と舞台が移り変わるんだけど、こだま兼嗣監督らと大阪へロケハンに行ったのを今でも良く覚えています。宿泊はなぜかスワッチの青春の故郷・十三のビジネスホテルだったし、劇中に登場する店の名前も実在する名前を借りちゃったり、和葉ちゃんが有名なグリコの看板がよく見えるナンパで有名な戎橋を“ひっかけ橋”とか呼んでたりしてね。今はどうなんだろ。とにかく大阪のいろんな名所も随所に登場してます。代表的な名所・通天閣の上で怪盗キッドが「Ladies&Gentleman」と言うカッコいいシーンもあるんだけど、キッド役の山口勝平さん、叫びの大きさと発音がうまく合わず、このセリフがなかなか決まらずに十何回も取り直したのを覚えています。

 そして劇場版第3弾のメインテーマが『イースター・エッグ』というロマノフ王朝の秘宝。当時たしかNHKスペシャルみたいな番組で特集していたのを見たという青山剛昌先生の発案なのです。こーゆー目の付け所が素晴らしい先生が「タマゴをやろう!」と言って企画が動き出し、イースター・エッグは50個しかないはずが、51個目が日本に存在するという設定にして、古内一成さんが素晴らしい脚本を書き上げてくれたんだ。見てくれている人も多いと思うけど、映画のラストはとにかく感動的で、まだ見てない人は特に最後にコナンがたどり着いたエッグの秘密に注目して下さいね。それにしてももう10年か…一昔前の作品なのに肌触りは新しい…いろんな事にチャレンジしているからかなあ、みんながそう感じてくれたら嬉しいなあ。この映画の主題歌・B’zの「ONE」はそのタイトルを含め、ストーリーの意味を編みこんだ奥の深い曲なんだ。エンディングの後の秀逸なエピローグにも名曲「ONE」が一役買ってくれてます。歌詞世界の後の出来事をしっかり見守ってくださいね。この「ONE」は最近発売されたB’zのベストアルバム「ビーズ・ザ・ベスト・ウルトラ・トレジャー」にも収録されているよ。

 「名探偵コナン」「ヤッターマン」は10月以降も放送されるし、さらにパワーアップしたカタチで皆さんにお届け致します。しばらく放送がお休みしてて申し訳ないんですけど、少年サンデーやここのHPなどで最新ニュースをチェックよろしくです。恒例の「名探偵コナン2009カレンダー」は10月に発売が決定しました。毎年アニメ作画陣が渾身の名画?を描き上げてくれています。季節をバックに人気キャラクターがたくさん登場してますよ。そして「ヤッターマン」では、ビックリドッキリメカやドロンボーメカ、女子高生からのボヤッキーへのファンレターなどを募集しています。こーゆーオモシロ企画にもどんどん参加して、一緒に番組を盛り上げて下さいね。29日の映画の放送でもちょっとビックリな最新情報がいくつか随所に出てきます。番組BBSでもいろいろ発言されてますが、10月以降の月曜夜7時の1時間枠アニメがどのように展開していくかが徐々にわかっていくと思うのでお楽しみに!これからも「名探偵コナン」「ヤッターマン」の応援を宜しくお願いしますね!

 関東地方で海に沈む夕日を見られるところ、と言ったら他にもあるけどまずは西伊豆でしょう。アニメ制作会社や他局のアニメスタッフたちと、アニメ制作や身近なスタッフたちの話、さらには大きく人生の話なぞを、夕日をバックの時間から(写真)深夜まで語り明かしました。

 もうそんなに暑くはないのに上半身裸で語り続けられるのは、ワインのせいだけではなく心の熱のおかげかも。海に面したベランダにくべられた火を囲み、そこにあるものを上手に使う臨機応変のアウトドアスタイルは、いろんな意味で今の我々に必要なことなのかもしれません。

 映画「おくりびと」には少しやられました。職業の貴賎的テーマはともかく、人間の心の奥に触れる作品です。主人公は亡くなった人が安らかに天国へ旅立つため、遺体を棺に納める納棺師。というより納棺師になっていく物語。伊丹十三監督「お葬式」に近いのでしょうか。数年前に母親を亡くした時のいろんな事を思い出させる作品でした。感謝します。コミック本にもなっていますが、実写とかアニメとか関係なく、このような人間の本質に関わる作品を作りたいものだと思わせられました。