• 秩父夜祭
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  • 2008.12.08

 「アニメ☆7」の今年の放送も残りあと僅かになってしまいました。15日月曜よる7時からの「アニメ☆7」、前半は前回の日記でも触れた「名探偵コナン ワインの中の真実 −In vino veritas−」という仮題でしたが決定サブタイ→「ワインレッドの告発」をお送りします。今回はワインにまつわる事件で、ワイン好きのスワッチが原案を担当させてもらいました。事件のモチーフになっているのは大好きなTV映画「刑事コロンボ 別れのワイン」。その名作のテイストをアニメのコナンで表現できたら、と長い間思い続けていまして、脚本家のまさきひろさんのおかげでやっと実現できました。本当にワインに詳しい人にはそのストーリーディテールにちょっと物申す方々もいるかもしれないけど、とっても華やかでステキなユニークミステリーになったと思います。

 実はアニメ「名探偵コナン」では映画「名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)」以来、その時々にワイン関連のネタを入れ込んでもらっているけど、今回の作品もワインのことがわかる人はもちろん、わからない人も問題なく楽しめるストーリーになっています。お酒って20歳以下の人は飲めないからアニメでワインのことを描いてもねえ、という意見もあります。でもアニメとして大人の世界をしっかり丁寧に描き、なぜ良いのか、なぜいけないのかをはっきりさせ、子供たちにとってのひとつの’大人への小さな窓’としての役割を担うことも大切なことだと思います。それは小さくて窓の外へ出ることはできないけど、開けて覗いたりすることはできるでしょう。大人がどういうモノを見ているのか、どういう風に見ているのか、子供たちには窓から覗いてでも感じ取ってほしいと思っているんだ。ワインや大人の話はわからないからダメとかイヤじゃなく、知らなくてもこんなに面白いんだね、見た後そんな気分になってくれたらうれしいです。スワッチも「刑事コロンボ 別れのワイン」を見たのはお酒を知らない高校生の時でしたよ。というわけでアフレコの時、ワインの音が出る飲み方をはじめいろいろセリフ回しには、役者の方々も一緒にちょっと注意して録音したりしました。大人も子供も楽しめる’ワインミステリー’を見て、お茶の間家族みんなで感想などを話して下さいね。

 そして「アニメ☆7」の後半は今年ラストとなる「ヤッターマン」。15日は「年末SP紅白メカ合戦は大混乱だコロン」を放送します。いろんなキャラクターが登場する賑やかな回でね。放送スタートから丸1年、今年ラストも「ヤッターマン」らしく、明るく楽しくパワフルな内容になっているんだ。オープニング曲「ヤッターマンの歌」を歌ってくれている西尾夕紀さんがゲストとしてキャラと声で出演してくれてね。西尾さんと山寺宏一さんという物まね番組でも大活躍の2人が、相変わらず見事な物まねを披露してくれました。

 さらに今回は演歌界の大御所、小林幸子さんがゲストとしてキャラと声で出演してくれました。どーゆー風にヤッターマン、ドロンボー一味と絡むのか、有名な衣裳のあれこれも含め、オンエアは必見!ぜひ見逃さずに大笑いして楽しんで下さいね。その小林さん、すごく元気に楽しくアフレコに挑戦してくれました。ご自身の歌とかセリフはもちろん、「キャーッ」という叫びなどこの「ヤッターマン」に小林幸子ありという素敵なエネルギーをいっぱい残してくれました。小林さん、そして西尾さん、本当にありがとうございました。

 それにしても11月、12月の今クール「ヤッターマン」は面白く楽しくかなり暴れましたねえ。本当に大勢のゲストの方々に作品を盛り上げていただき、改めてその方々の実力に感動しますとともに、作画チームや声優チームはじめヤッターマンスタッフ全員が作り上げている「ヤッターマン」そのものの懐の深さというか、器の大きさとでも言いましょうか、その本質に驚きます。素直にこの作品に携われていることに感謝いたします。

 「晩秋の秩父路の夜空を、赤や緑、色とりどりの光が明るく染めあげていきます」町全体に響く市民アナウンスにそって、この時期には珍しい無数の花火が打ち上げられます。今年も個人的に恒例になっている日本三大曳山祭りの一つ・秩父夜祭に行ってきました。昨年の日記でも書いてるけど、今年も公私ともに長年のお付き合い、声優・深見梨加さん、妹の留美さん姉妹のご実家にお伺いしました(写真はその町の屋台、前と後ろです)。毎年のことなんだけど、彼女らのお母さんの手料理は本当においしくてね。毎年ここで会えるメンバーも含めて、気楽で気持ちの良いふるさとに帰ったような空気です。本当にありがとうございます。ピーマンの煮びたし、だし巻き卵焼き、馬刺し、ホルモン焼き、手作りギョーザ、シュウマイ、巨大椎茸の肉詰め、しそらっきょう…とテーブル狭しとならぶ極上の味を堪能した後は、寒空の下、夜の花火を楽しみに10人くらいで出かけます。

 3時間以上続く打ち上げの中で、天下の花火職人たちがその腕を競う創作新作花火部門があったのですが、その中になんと高校の同級生の名前がありました。愛知県岡崎の磯貝さん、たしかに実家が花火屋だというのは聞いたことがあったのですが、30年以上たった今その花火に偶然出会えたことに、なにか感情の根っこが震えます。あまりに明白な瞬間芸の世界、カラフルなサッカーボールのような見事なデザインはまぎれもなく一等賞だった気がします。元気でやってるんだね。それにしても必ず毎年12月3日にメイン祭がある秩父夜祭には昭和の時代から毎年行っているけど、温暖化というやつでしょうか、確かに年々寒くなくなってるような気がします。ここまで年齢を重ねるとそーゆー微かな変化の積み重なりも感じることができるようになるのでしょう。2時間近くかかる、帰りの満員電車のつらさも増していますが…。