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吹き替え文化の30年
- 2009.02.10
みなさん、2月2日の「アニメ☆7」から新しくなった「ヤッターマン」のOP、EDはいかがですか?おなじみのOP曲「ヤッターマンの歌」を歌ってくれるのは腐男塾(冒頭の写真は2月2日付けスポーツ報知より)。この腐男塾は、はなわさんがプロデュースする性別はあくまで男性という、7人組のアイドルユニット。東京・中野をベースに発信されてきた人気グループで、録音には「ヤッターマンの歌」の生みの親、山本正之先生もしっかり指導、永井Pも駆けつけてにぎやかに行なわれました。そして玉置成実さんが歌う新ED曲は「GIVE ME UP」。この曲は80年代に大ヒットした曲をサンプリング、リメイクしたものでね。スワッチも当時の曲をよく覚えています。それぞれ個性がある楽しい曲になっていて、明るい「ヤッターマン」にピッタリだと思うんだけどいかがでしょうか。新EDは映像の方も評判が良くてね。毎度おなじみのOPと一度乗ってみたい3連車(?)に乗ったカラフルなドロンジョたちが楽しく動く映像含め、何かと充実した内容の「ヤッターマン」をお楽しみ下さいませ。
という訳で、16日の「アニメ☆7」の後半は「ヤッターマン アイちゃんに恋のライバル?だコロン!」を放送するよ。今回のストーリーは初登場となる脚本家のあかほりさとるさんが手掛けてくれました。アニメ業界では超有名で、常に何かと話題を提供し続け、業界のトップバッターのような存在のあかほりさんが、ついについに「ヤッターマン」に力を貸してくれる事になりました。でも仕事を一緒にするのは初めてでね。これまではもっぱら楽しい友達付き合い(?)が多かったんだ。そんなあかほりさんは実はタツノコプロ出身で、昔の「ヤッターマン」の匂いを良〜く知っている方でもあります。ぐぐっと頼もしいあかほりさんが満を持してヤッターマンチームに仲間入り。という訳でユニークなストーリーにも注目してオンエアを楽しんで下さい。
そして16日の「アニメ☆7」の前半は「名探偵コナン 憎しみの青い火花(後編)」を放送します。新聞のサブタイトルあおりにも「不機嫌な灰原」と載せる位、灰原の言動が事件解決のヒントにもなってたりして。ストーリーの端々にはコナンらしく別な大河的伏線も張られていて、今や新一の家に住む沖矢昴もチラッと顔をだしたり…。とにかくビックリするようなトリックが積み重ねられた事件の解決編をすみずみまで楽しんで下さい。
先週は音声連(日本音声製作者連盟)の30周年を記念したパーティ「吹き替え文化の明日に向かって」が東京・白金Hで開催されてね。今回は音声連30年の記録とした同タイトルの記念本も出版され、そのお祝いも兼ねたこのパーティに出席してきました。2日前に音声連理事長・南沢さんに急遽頼まれて、柄にもなく舞台に上がってあいさつさせて頂いたんだけど、出席されたお歴々を前に緊張しちゃいましたねー。知っている方もいっぱいいたので、余計にどんな内容を話せば良いのかが本当に難しくて。そもそも、このパーティのタイトルに入った「吹き替え文化」という言葉、みなさんにはピンとこないよね?簡単に言うと「吹き替え文化」は声優さんたちのお仕事の事を指しています。TV放送用の洋画の吹き替えから始まったもので、アニメの吹き替えを含めてそう呼んでるはず。スワッチは「明日に向かって」というタイトルにちなみ、我々世代には知られる映画よろしく「吹き替え文化の明日に向かって撃て!」と話を締めさせてもらいました。
それから先週は「アニメ文化外交に関する有識者会議」オフ会があって、アニプレックスの植田さんと一緒に参加してきたんだ。昨秋、スペインのイベント「サロン・デ・マンガ」、フランスのイベント「チビ・ジャパン・エキスポ」に一緒に参加した友人の櫻井さんが会議の中心となっています。この会議の代表は外務省広報文化交流部の門司(もんじ)部長。いろいろ博識な門司さんは、特に日本酒に詳しくてイラストが上手でお話も面白く、仕事柄かなりユニークな経歴の持ち主。学ぶところ多き方です。今回は本会議の放課後に自由闊達(かったつ)に忌憚(きたん)のない意見を交換しようと言う趣旨の食事会、その会場は東京・大塚のKという囲炉裏端感覚で食事するお店。とろけるような飲み物に手の込んだ料理を食べながら、日本のアニメ文化を利用した外交戦略、今後の展開など本音も交えて突っ込んだ話が出来ました。3度目の出会いとなる週刊アスキーの福岡編集長も参加、外務省スタッフの中川さん、山田さん、木戸さんも遅くまでお疲れ様でした。
週末には冷たい海風に吹かれながら下関の関門海峡をくぐる人道トンネルから下関駅まで約40分、役者の松野太紀さんと2人でひたすら歩いてしまいました。思えば「金田一少年の事件簿」で出会ってからもう13年、いろんな話に花が咲き、距離や時間を感じる事なく目的地へ(写真(2)は関門海峡とかもめ、対岸は北九州市)。歩いたからこそ気づいた「海峡交番」などの面白い建物もグーでした(写真(3))。次の日は歴史の街・長府をこれまた役者の田中真弓さんや茶風林さん、大本眞基子さん、作曲家の竹田えりさんらとぶらぶら散歩。ぐーぜん見つけた骨董市なども旅心を後押ししてくれて、1864年12月15日高杉晋作(写真(4)高杉晋作挙兵像)が日本国家のために立ち上がった功山寺で「その時動いた」歴史を感じるひとときなどステキな時間です。旅そのものの良さと一緒に過ごせる仲間のありがたさがじっくり染み入ってきました。
という訳で今年は素晴らしく好天に恵まれた、毎年恒例の作曲家・和田薫さんと過ごす旅、最高の時間を楽しませてもらいました。なんと館内に『薫 ザ ルーム』(ここがもうパーフェクトな和田薫記念館!和田さんの初作曲楽譜−結構難曲ですよby竹田えりさん−などビックリするお宝が展示されています)をオープンした「割烹旅館 寿美礼(すみれ)」御主人はじめスタッフのみなさま、今年も本当にお世話になりました。ありがとうございました。