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『アニ民346人目』声優の本名陽子さん
- 2019.04.25
今週のアニ民は声優の本名陽子さんです。本名さんといえばジブリ作品、なんて思っていました。でも久しぶりに席を同じくして飲みながらもっと広がるお話を聞くことができて、自分の記憶に照らし合わせるまでもなく、本名さんの多彩な面をいろいろ感じることができました。
本名さんは埼玉県草加市出身で、4歳から児童劇団に入って東京には足しげく通っていたそうです。「レ・ミゼラブル」でリトルコゼット役を演じた、その帝劇での公演の後、常連のご婦人から「あなたの歌が良かった」といわれたことが、将来も女優を続けていくという決心につながった。その方からの手紙は今も宝物だそうです。実は芸能活動してることもあり、通ってた小学校でいじめにあっていて悩んでいた時期だったと言います。
とにかく実力主義の芸能界においていろいろな道も模索しながら、1991年中学1年の時オーディションを受け、「おもひでぽろぽろ」で声優としてデビュー。主人公の少女期を演じる。1995年「耳をすませば」の月島雫役で主演、主題歌「カントリー・ロード」も歌い大ヒット。でも声優という立場にも悩みが入り、女優と声優の両立が難しく、大学進学してからは芸能活動を休止、勉強に専念します。
そして気持ちも新たに就活をしてまずは事務所探し。小さい事務所を経て「81プロデュース」に所属。そこの経緯はボクもよく知る南沢社長に感謝しかないそうです。でもそれから一年、オーディションに落ちまくりました~、とは本人の弁。ウェイトレスや事務などのバイトもしながら、2004年には「ふたりはプリキュア」で美墨なぎさ(キュアブラック)を担当、これがTVアニメの初主演となりました。しかし声優ではなくやはり舞台に挑戦したい、との思いからさらに自分を模索するべく事務所をやめ、一人でイタリアへ旅行に行ったりもしたそうです。
ボクの担当作品「結界師」「金田一少年の事件簿R」などにも出演いただいてますが、「名探偵コナン」には2012年と2014年、過去2回お世話になってます。コナンに出ると近所の子供たちがわかってくれて声かけてくれるそうで、その影響の大きさを実感しますって。というわけで今回は4月20日、27日放送の「巨人タロスの必殺拳(前後編)」では加賀美しのぶ役を演じてもらいました。前編は放送されましたが、本名さんの演技はいかがでしたか?子供ができて母親役が多かったので、若いさわやかな女性の役がやれて良かったって言ってます。なかなかワケありの玩具デザイン会社で起きた事件の中で、さあ後編はどんな振る舞いの演技を魅せてくれるか、ぜひご覧になって下さいね。
そしてまだまだこれからと言う本名さん、演技の幅をどんどん広げて新たな挑戦をしていきたいそうで、例えば人間ではない役なんかもウエルカムだそうです。そうすると「名探偵コナン」だと…やっぱり次は人間だけど冷酷な犯人役…なんかはいかがですか?引き続きアニメの世界での活躍を期待しています。そしてまた飲みましょうね〜。