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『アニメ村のステキな住民たち』アニ民21人目
- 2010.01.07
今回は声優・八奈見乗児さんです。
「犬夜叉 完結編」刀々斎役として約10年、あまりにも味のあるキャラクターを演じてくれてる八奈見さんは、声優界では誰もが目標とする頂点の存在です。出会ったのは「犬夜叉」ですが、ここ2年あまりすごいキャラでお付き合いできたのが夢のようです。
僕にとっては想像もできない素敵なめぐり合わせとなった「ヤッターマン」。笹川総監督らと共に1977年からずっと時代を駆け続けてきたキャラクターの一人がボヤッキー。ドロンジョ役・小原乃梨子さん、トンズラー役・たてかべ和也さん、ドクロベエ役・滝口順平さん。このメンバーで30年を越えての演技、これはまさしく無形文化財、人間国宝じゃないかと言える掛け合いをナマで見てこれたことは、この日記でも何度か書かせてもらいましたが本当にいい夢の如き経験でした。
それにしてもあの八奈見さんボヤッキーの味わいって何なんでしょうか。これは刀々斎にも通じるのですが、なんか人間がすべての艱難辛苦を乗り越えた後に到達する境地とでも言いますか、八奈見さんの人間全部がそれを現しているそんな気がします。
思えば八奈見さんが僕がまだTVのブラウン管に釘付けになっていた頃のアニメ「巨人の星」伴宙太役だったなんてビックリ。今でもちょっとダミ声の「ほしぃー」が耳に響いてますが、体格的に想像できにくいものがあります…。とにかく演じてこられたのがキラ星のようなキャラクター群。そんなもろもろもあっての昨年3月TAFでの功労賞受賞、当然ではありますが本当におめでとうございました。笹川総監督も同時に受賞、偶然にもこのワタクシこの機会にこの賞の審査員の役目を仰せつかり、さらにはその晴れ舞台でお二人に対して賞の授与なることをさせてもらっちゃうなど、人生にあるまじき光栄な出来事で、涙が出るくらい感激いたしました。
本人が一生懸命演じれば演じるほど、「もっとしっかりやってください」と言われてしまうほどの天才的な脱力感性演技?な八奈見さん。ガラス越しに見ていた僕に「今日あの長いセリフ、良かったでしょう」と無邪気に話す八奈見さん。僕は役者じゃありませんが、僕ら後輩が目指す何かを確かに持っていますよね。「ボクちゃんの背中をちゃんと見ててくださいね」そんな八奈見さんボヤッキーのセリフを聞くまでもなく、なんとかお姿をまかれないようについていきますので、これからも身体だけはご自愛してご活躍ください。もうすぐゴルフの季節もやってきますしね。