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『アニ民343人目』声優の山崎たくみさん
- 2019.03.14
今週のアニ民は声優でT.S.P代表の山崎たくみさんです。ここでは山崎さんのことをいつものようにたくちゃん、と呼ばせていただきます。たくちゃんには劇場版「シティーハンター 新宿プライベートアイズ」では山寺宏一さん演じる御国真司の秘書・氷枝計役を演じていただきました。
たくちゃんと初めて出会ったのは1988年「シティーハンター2」の時だったと思います。
当時出会った山寺さんや茶風林さんらと同じく、神谷明さん演じる冴羽リョウにやられてしまう男A的な殺し屋、強盗、その部下、などなど、一言で消えていく役を毎週お願いしてました。それは同じく1989年に放送スタートした「YAWARA!」(部員、社員、係員など)でも続いてました。
それが「魔法騎士レイアース」ではエメロードの弟・フェリオ、「ガンバリスト!駿」ではカメラマン持田、「名探偵コナン」ではいろいろな容疑者、「金田一少年の事件簿」では最初のシリーズ「学園七不思議殺人事件」の真壁誠やいろいろな容疑者、「犬夜叉」では獣郎丸・影郎丸、そして「ブラック・ジャック」に「エンジェル・ハート」などなど。こうしてみると本当にボクの担当したたくさんの作品にでてもらってるのですね。そして、そのどの役も、たくちゃんの成長とキャラクターがにじみ出ている気がします。
舞台を経験してる役者だから当たり前なのかもしれませんが、そもそもたくちゃんは声がでかい。毎年恒例のボクの忘年会では、人数がいっぱいになり会場空間が思い切り騒がしくなった時に、たくちゃんがすごく役立ってくれるのです。曰く「人間拡声器」。それはそれは見事なもの、いやお声でございます。そして大きいだけでなく声質もクオリティが高いので、すこぶる良い声が遠くすみずみまでまで届きます。
思えばよく飲みましたよね、今はワインしか飲まないボクが、その昔ビールばかり飲んでた時もずっと付き合ってくれてました。今はなくなっちゃいましたが、たくちゃん地元の街・吉祥寺で顔なじみのお店で味わった昭和から平成、楽しくも珠玉の時間、今もそのパワーはしっかり記憶されててがんばれます。
そんなたくちゃん、「シティーハンター」OBの一人として参加してくれたのが今回の氷枝役。ご覧いただいた方はわかると思いますが、あの低い通る声でギャグのように「ひょろっち!」などと繰り返すシーンはもう絶品です。いや全然ギャグではないのですが、至ってマジなそのキャラクターを反映しているだけなのですが。
2日間のアフレコあとの打ち上げはいろいろお話しができて楽しかったですね。30年という時が流れてても同じ作品の同じ感触に浸れる。「シティーハンター」を生み出してくれた北条司先生に感謝ですし、今この時代に作品を支持していただいている、以前からのファンとそして新しいファンにも心からアタマを下げたい、っていろいろ語りました。実はボクと誕生日が一緒で「414の会」メンバーのたくちゃん。これからもお互い、お仕事にそして飲み会に元気に楽しく過ごしていきましょう。また「人間拡声器」のご出動、よろしくお願いいたします。