• ■3月22日
  • ■3月22日

  • 2005.03.22

 3月28日の「名探偵コナン」は、昨年公開された8作目の映画「銀翼の奇術師」を地上波で初めて放送するよ。この作品は上空1万フィートの密室サスペンスというウリになってます。冒頭のシーンから全く無駄なシーンがないんだよね。コナンが持っている小道具から美術の背景まで、いろんなところに工夫を凝らして話を進めているから、見るのが2回目の人も新たな発見がいっぱいできるはず。キッドが予告状を出した後、どんな準備をしていたのか、なぜ映画では普通の飛行機ではなくジャンボジェット機にしたのか、いろんなことに注意して見ると、より楽しめると思うよ。ミステリーの後には、大きなお楽しみが待っているんだ。何とは言えないけれど、すごいことをやっているんだ。そのすごいことができる場所を日本全国探してね。地元の人たちの協力もあってなんとか見つけることができたんだ。作品のリアリティを追求するためなら、ぼくたちスタッフは何でもやるぞ。「名探偵コナン」は17歳が7歳になるという1つの大きなウソがあるフィクションの世界だよね。だからこそ、それ以外の部分はリアルになるように心掛けている。劇中、よみうりテレビ東京支社や日本テレビのビルがある東京の汐留が出てくるけれど、やっぱりリアルに描いているんだ。もう気合入れまくりで作った映画だから、まだ見ていない人も、ものすごい展開に期待してね。

 そうそう、公開当時、初日の舞台あいさつには、高山みなみさん、山崎和佳奈さん、神谷明さんが出席してね。山崎さんが「私も蘭としてあんなことをするなんて信じられません。ホントにハラハラドキドキでした」とあいさつしたのを憶えているよ。声優さんたちはいつも作品に出演した感想を話してくれて、観客を楽しませてくれるんだ。推理モノは内容をほとんど言えないから、上映前のあいさつが難しくてね。上映後に観客のみんなと話してみるのもおもしろいかもなぁ。それから、知っている人も多いと思うけれど、「名探偵コナン」の映画にはチラシクイズがあって、問題はだいたい僕が考えさせてもらってる。テレビで放送するにあたって、放送時間の関係上、作品を2分ちょっと切らないといけなくなってね。残念ながらこのクイズの部分をカットしたから、テレビで放送できなくなってしまたんだ。見ていない人は、ビデオを借りて見てもらうと嬉しいなぁ。もちろん、4月9日に公開する新作映画「水平線上の陰謀」でもチラシクイズはあるからね!!